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発掘された松本2018

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

「発掘された松本2018」は、平成31年2月23日(土曜日)に、Mウイング6階ホールで開催しました。当日は、午前中に弘法山古墳に関わる講演会、お昼をはさんで午後は事例報告が5本立てと、内容盛りだくさんの1日でした。

講演会 「邪馬台国と弘法山古墳」

講師:東海大学教授  北條 芳隆 先生

弘法山古墳は、昭和49年(1974年)に発掘調査が行われ、築造時期が3世紀末という東日本最古級の前方後方墳であることが分かりました。
北條先生には、弘法山古墳と同時期の前方後方墳である静岡県沼津市の高尾山古墳と比較しながら、周辺地形との関係や方位・天体運行との関連を重視した景観設計の存在、当時寒冷化していた東アジア一帯の環境・情勢等について語っていただきました。

報告その1 波田で発見!縄文の大集落

麻神遺跡第3次発掘調査

麻神(おがみ)遺跡は松本市波田地区下波田にあり、昔から縄文土器が多く採集されている遺跡です。
今回の発掘調査では、今から約4500~5000年前の縄文時代中期の住居跡と多量の土器・石器等が見つかりました。

報告その2 本郷地区の古代大集落!

大輔原遺跡第10次発掘調査

大輔原(たいほうばら)遺跡は松本市本郷地区にあり、周りには縄文~平安時代の遺跡がひしめくように広がっています。
今回の調査では、奈良時代から平安時代前期にかけての竪穴住居跡と、そこで使われていたカマドの跡や煮炊具などの道具類が見つかりました。

報告その3 大土木工事!松本城二の丸の造成

松本城外堀跡西外堀第3次・第4次発掘調査

今回の調査は、大正時代に埋められた南・西外堀の周辺の整備事業にあたり、西外堀の土塁の位置などを確認する目的で実施しました。
調査地では2メートル以上も細かく丁寧に土を盛った土層断面が確認されました。また、二の丸が造られるよりも前の時代のものと思われる、土塁状の盛土も見つかりました。

報告その4 驚きの排水技術!よみがえった石組水路

松本城三の丸跡土居尻第9次発掘調査

土居尻は城郭の中で低い場所にあたり、江戸時代の城下町の絵図を見ると、外堀の南西の角から武家屋敷の間を通り、総堀へ流れる水路が描かれています。
今回の調査では、絵図のとおりの石組水路が掘り出され、史跡松本城の価値を高める貴重な遺構として、その一部を埋め戻して現地保存されることになりました。

報告その5 松本で造られた幻の寛永通宝出土か

松本城下町跡本町第8次発掘調査

現在、本町と伊勢町の通りが交わる中央2丁目交差点には、信毎メディアガーデンが建っています。この建設工事に伴い、平成27年度から28年度にかけて、この場所を発掘調査したところ、江戸時代の御使者宿(城への客の接待や御用飛脚の宿泊の施設)の跡と考えられる遺構・遺物が見つかりました。
また、17世紀中頃の整地土の中に、鋳造に失敗した寛永通宝など9点と、鋳造の道具である坩堝(るつぼ)の破片などが大量に見つかりました。これらは、鍋屋小路(現在の松本郵便局の南側付近)にあったとされる松本銭座に関係のあるものではないかと注目されています。

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