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島内の鳥居火

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)しまうち の とりいび

  • 指定等区分 市重要無形民俗文化財
  • 指定年月日 平成4年(1992年)3月11日
  • 種別 風俗習慣
  • 所在地 松本市島内
  • 所有者 鳥居火会(町町会・東方町会・北方町会)

近隣近在に知られている勇壮な神事

鳥居山と鳥居火

島内の鳥居(とりい)山は、市域の西北にある城山公園から、山なみの北に続く海抜743mの小高い山です。この山頂近く西斜面の草刈りがなされている一画が、鳥居火(とりいび)をおこなう場所です。この山の鳥居火は、古くから伝承される「松本の鳥居火」として、江戸時代に松本藩が編さんした『信府統記』(しんぷとうき)をはじめとした文献にも紹介されています。

この鳥居火が、4月14日から16日の三夜にかけて連続しておこなわれ、市域の西部や安曇野市からも見ることができます。鳥居火に参加するのは、奈良井川左岸の大宮神社の氏子のうちの東方(ひがしかた)と、武宮神社の氏子のうちの町と北方(きたかた)の三町会です。鳥居火の1日目の4月14日の夜に町が、2日目の15日夜に東方が、3日目の16日夜に北方が交代しておこなっています。

鳥居をかたどる鳥居火

かつて鳥居火に使用される松明(たいまつ)は、樹脂の多い割木から、桑棒によしをまぜて使用していました。最近の松明は、石油をしみこませた布を、棒の先につけるものに変化しています。鳥居火の松明は、参加者でつくることにしています。

松明を持つ参加者が、当日の午後7時30分に鳥居山に集合します。鳥居山で先達の指示を受け、午後8時の花火の合図で、松明に点火して振り鳥居を現します。そして町会ごとに「上」、「大」、「十」を現し、豊作や願いごとを願っています。
鳥居火の解釈はさまざまですが、松明の火で鳥居を現して、さらに神に願いごとを願うという説もあります。このページのトップに戻る


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