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入山辺宮原神社の御柱祭り
(読み方)いりやまべ みやはらじんじゃ の おんばしら まつり
入山辺宮原神社の御柱祭り
- 指定等区分 市重要無形民俗文化財
- 指定年月日 平成12年(2000年)6月30日
- 種別 風俗習慣
- 所在地 松本市入山辺宮原
- 所有者 宮原神社の氏子
- 時代区分 江戸時代
薄川左岸に共通する御柱祭りのひとつ
この御柱祭りは、いつ、どのように始まったかは不明ですが、古い歴史をもつものと考えられています。御柱祭りは卯(うさぎ)と酉(とり)の年の4月29日に行なわれます。
祭り集団は、祭りに係わる8部落の当主や若い衆で実行委員会が組織され、御柱総代会長のもと、曳航(えいこう)や木遣り(きやり)師などの各分担が選出されます。
御柱祭りは祭りの前年に山出しを行ない、建て御柱の年に里曳きと建て方がおこなわれます。
御柱は薄川(すすきがわ)の右岸、左岸の両方から2本づつ伐りだされ、右岸のものを千手御柱、左岸のものを宮原御柱と呼びます。4本の御柱のうち、一番太いものを一の御柱としています。ちなみに、一の御柱とともに切り出されたものを四の御柱とし、残りが二の御柱、三の御柱とされます。
建て御柱は滑車を取り付けるシッタテをたて、カグラでワイヤーを巻き取りながら建てられます。
入山辺大和合神社の御柱祭りをはじめ、薄川の左岸で行なわれている御柱祭りには、御柱の根元を太く作るオトコヅクリや、御柱の皮を剥ぎ四角に面を削ること、神事の各所作や木遣りの節回しなど共通点があり、地域類型としてみることができます。