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法音寺の百万遍

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)ほうおんじのひゃくまんべん

  • 指定等区分 松本市重要無形民俗文化財
  • 指定年月日 令和2年3月20日
  • 種別 風俗慣習
  • 所在地 松本市五常落水
  • 所有者 法音寺常会

昔からの素朴な姿が残る春彼岸の行事

四賀地区五常落水町会の法音寺常会で、彼岸の中日に神送り行事として行われています。
集落(10戸)の主人方が法音寺公民館に集まり、ウマ(馬)、人形3体、手綱、大数珠の作り物を製作します。人形には特に名前はなく、ダイコンのつばをつけた刀が挿されます。ワラ人形の形で、手を象って5本の指がはっきりとわかるように細工され、その顔は障子紙を使って墨で眉毛・目・鼻・口が描かれます。ウマの足には木の棒を使います。同じように作られた人形3体のうち1体が馬の背に乗せられます。
作り物が完成すると、中心にウマに乗った侍、前方に手綱を引く侍、後ろにもう1体が行列を組んだように、送り出す側の方向に向けて並べられます。並べるとお清めの意味で人形にお神酒がかけられます。数珠を象った藁縄で人形を囲み、数珠回しを行います。常会長のところに結び目がくるようにセットすると、そこから右回しに3周数珠を回します。唱えるのは「南無阿弥陀仏」です。数珠回しが終わると、部屋の窓から作り物を外に持ち出し、会田川の橋まで持っていくと、橋の上から投げ捨てられ、川へ流されます。人形を流すことにより「厄を流す」という意図があります。


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