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玄向寺の境内
更新日:2021年12月20日更新
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(読み方)げんこうじ の けいだい
玄向寺の境内
- 指定等区分 市特別名勝
- 指定年月日 昭和55年3月18日
- 種別 名勝地
- 所在地 松本市大村681
- 所有者 玄向寺
- 時代区分
寺歴の長さを誇り、ボタンに彩られる
玄向寺の境内は本堂前にイチョウやアカマツの大木がそびえ、太い幹や延びた枝葉が樹齢の古さと寺歴の長さをうかがわせます。室町時代に寺が開かれた当初は念仏寺、後に清光寺と称しましたが、寛永19年(1642年)水野氏が松本城主になると厚い保護を受け、2代城主忠職(ただもと)の法名から玄向寺と改称しました。
玄向寺は「ぼたん寺」とも呼ばれるとおり、前庭に約800株のボタンが咲き誇ることでよく知られており、約120種、約100年の古株もあります。開花期間も長く、市内外からの観賞者が絶えません。春のサクラ、ボタン、夏の青葉、秋の紅葉そして雪景色など、四季折々に美しい景観をみせます。
また、参道の石仏群は信濃百番観音、松本札所三十三番観音、六地蔵、槍ヶ岳を開山したといわれる播隆上人(ばんりゅうしょうにん)像やその名号碑(みょうごうひ)など150体以上あり、庭園と調和して優れた景勝地となっています。
さらに、玄向寺の裏山には寛文9年(1669年)に3代城主忠直によって造られた水野家廟所(松本市特別史跡)をはじめ、観音堂、女鳥羽の滝、御嶽信仰関連の石造物など、数多くの文化財があります。