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枇杷の湯のサルスベリ群

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)びわのゆ の さるすべり ぐん

  • 指定等区分 松本市特別天然記念物
  • 指定年月日 平成30年8月21日
  • 種別 植物
  • 所在地 松本市浅間温泉3-641-21ほか
  • 所有者 個人

江戸時代から続く御殿の湯のサルスベリ

サルスベリは中国南部の原産ですが、江戸時代初期には日本に広く流通していたと考えられています。
枇杷の湯は江戸時代初期から松本城主が利用した御殿の湯として知られています。玄関前・御殿湯跡前・大浴場南・中庭と敷地を囲むように太いサルスベリが8個体植栽され、御殿湯跡前にある根元周2.67メートルの株立ちのものが最大個体です。このほかにも、根元周2メートルを超えるサルスベリが大浴場の南と中庭にあり、現在でも夏になると建物を取り囲むように開花しています。

このサルスベリの正確な植栽時期はわかっていませんが、現地の生育状況や、剪定等で切除した枝跡などに遺された年輪数の解析から、8個体中最も細い根元周78センチメートルの個体でも120年以上、最大個体では250年以上前に植栽されたと推定されています。

温暖地に自生するサルスベリが100年以上にわたって寒冷地域である松本市で生育していること、全国的にも稀な根元周2メートルを超える個体が複数健全に生育していることは、極めて貴重です。江戸時代から続く温泉の周囲を囲むように植栽・維持され、現在でも美しい花を咲かせていることは、温泉地の歴史に迫る貴重な財産といえます。このページのトップに戻る


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