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岡宮神社本殿

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)おかのみやじんじゃほんでん

  • 指定等区分 松本市重要文化財
  • 指定年月日 昭和44年(1969年)7月4日
  • 種別 建造物
  • 所在地 松本市旭1-4-16
  • 所有者 岡宮神社
  • 時代区分 江戸時代

歴代城主の崇敬も厚い北深志の総鎮守

岡宮(おかのみや)神社は、松本城築城以前からの鎮座とみられる古い社です。祭神は諏訪神社(健御名方命 たてみなかたのみこと)を主神とし、左右に熊野神社(伊邪那美尊 いざなみのみこと)と正八幡宮(誉田別尊 ほむたわけのみこと=応神天皇)を配祀しています。社域も広く神社としての景観がよくととのっています。
江戸時代から城内・城外を含める北深志(女鳥羽川から北の地域)の総鎮守として重視され、歴代城主の崇敬も厚いものでした。祭礼に際しては祭礼費として領主からは籾(もみ)の寄進がありました。また舞台が曳きだされる日には町奉行や目付が警護のために出役しました。毎年5月4・5日は岡宮神社の祭礼で、今も多くの人で賑わいを見せます。
この本殿は松本城主水野忠職(ただもと)が寛文3年(1663年)に改築奉献したものです。また、岡宮神社には祭礼・遷宮などの際使われる神輿(みこし 松本市重要文化財)がありますが、これも水野忠直が元禄13年(1700年)に寄進したものです。
本殿は社地の北側中央に南面してあり、その規模は三間社流造(さんげんしゃながれづくり)、銅板葺ですが、改築の当初は柿葺(こけらぶき)であったと思われます。用材は良質の檜(ひのき)を用い、組物や彫刻のないのが特徴です。総体に直線的な部分が多く、曲線部分は向拝(こうはい)の蟇股(かえるまた)と、舟肘木(ふなひじき)にみられるのみです。
松本地方には江戸時代初期の建造物は非常に少なく、神社建築としては筑摩神社本殿や若宮八幡社本殿(共に室町時代・国重要文化財)に次ぐものです。また規模においても一間社流造(いっけんしゃながれづくり)が通常ですが、筑摩神社と同様三間社流造で大きいものです。江戸時代中期以降の社寺建築には繁雑な組物や彫物が多くなりますが、この本殿にはそれがなく、江戸時代初期建造物の簡潔な力強さが感じられます。このページのトップに戻る


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