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牛伏寺如意輪堂

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)ごふくじ にょいりんどう

  • 指定等区分 松本市重要文化財
  • 指定年月日 平成27年(2015年)7月7日
  • 種別 建造物
  • 所在地 松本市内田2573
  • 所有者 牛伏寺
  • 時代区分 江戸時代

大きな萱葺屋根のお堂

牛伏寺如意輪堂とは

牛伏寺の如意輪堂は、観音堂(本堂)の西側に建てられており、如意輪観音像(長野県宝)が祀られています。間口6間×奥行6間の寄棟造・萱葺の大規模な堂で、柱間からは方七間堂(七間四方)の外観となっています。西は本坊(旧庫裏)に、東は中門に接して建っています。

平面は六間取りの方丈形式(6室に仕切られている形式)で、前に広縁があります。6室のうち、後ろの3室を上段に造り、中央の室を内陣として須弥壇(しゅみだん)を設け、如意輪観音像を安置しています。東西の両側1間は入側(いりかわ)とし、広縁との境には杉戸を建てています。内陣両側に10畳の客座を造り、まさに客殿といった趣です。 また、昭和56年(1981年)に、如意輪堂の背後に位牌堂が新築され、渡り階段で連結されています。

なお、南側の庭からは、如意輪観音の御尊顔を直接拝むことができるようになっています。

年月をかけた建築

建築年代を示す史料として2枚の棟札があります。1枚は堂内にあり、もう1枚は棟木に打ち付けられています。棟札には、寛政10年(1798年)に赤木村(現在の松本市寿地区)の青木清右衛門という大工によって建てられたことが書いてあります。また、如意輪堂の須弥壇の裏には「大工埴原村彦八 文化二乙丑十月日 法印憲如代」(「埴原村」は現在の松本市中山地区)とあり、文化2年(1805年)に造られたことがわかります。これらのことから、如意輪堂は年月をかけて整備されていたことがわかります。

萱葺の屋根

牛伏寺の山門から中に入り、本坊の横を通り過ぎると、重厚な如意輪堂の萱葺屋根が目に入ります。萱葺屋根は定期的な葺き替えが必要とされ、如意輪堂の萱葺屋根も、およそ10年ごとに葺き替えられています。最近では、平成21年に大規模な葺き替えが行われています。

松本平では、朝日村光輪寺の薬師堂(長野県宝、5間×4間、宝暦10年(1760年)建築)などと並ぶ、規模の大きな萱葺屋根の仏堂として貴重なものです。このページのトップに戻る


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