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千鹿頭社拝殿

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)ちかとうしゃ はいでん

  • 指定等区分 松本市重要文化財
  • 指定年月日 平成30年2月23日
  • 種別 建造物
  • 所在地 松本市里山辺5203
  • 所有者 千鹿頭神社
  • 時代区分 江戸時代

松本と木曽との交流を今に伝える拝殿

千鹿頭社拝殿は、文化8年(1811年)に再建された千鹿頭山の信仰を伝える重要な建物です。木造平屋建ての板壁の建物で、開口には格子をはめています。屋根はせがいを出した寄せ棟造りの茅葺きで、小屋組は叉首組(さすぐみ)構造です。平成4年(1992年)に屋根の葺き替えが行われており、むき出しの茅葺き屋根が旧観をとどめています。拝殿の内部は一間(ひとま)、床は板敷きです。天井は二重となっており、旧天井の下に新たな天井が設けられています。また、棟札によれば、大工は木曽原野村(現・木曽町の一部)の田矢喜八と永渡庄助であり、松本地域と木曽地域との間で交流があったことを今に伝えています。

千鹿頭社は近世のはじめに松本藩領が高島藩領へと分領された歴史と関わりながら、その境内地が二分されつつもその地境の上に建つという旧態をとどめている点が興味深く、すでに松本市重要文化財に指定されている本殿とともに高い歴史的価値を有しています。また、松本市に現存する茅葺の拝殿は本件を含めて4件ほどで、資料的価値も高く貴重なものです。 昭和8年(1933年)に基本的な構成を踏襲して改修が行われました。同時期にたてられた社務所とも同じ様式で、境内地の歴史的景観を形作っています。このページのトップに戻る


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