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銅造薬師如来坐像御正体残闕

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)どうぞう やくしにょらい ざぞう みしょうたい ざんけつ

  • 指定等区分 松本市重要文化財
  • 指定年月日 平成23年3月22日
  • 種別 美術工芸品(彫刻)
  • 所在地 松本市波田5984
  • 所有者 個人
  • 時代区分 鎌倉時代

若澤寺(にゃくたくじ)にあった神仏一体の礼拝仏(らいはいぶつ)

鏡板(神体)に仏像(仏体)を接合した、御正体と呼ばれる神仏一体の礼拝仏で、社寺の本堂に掛けられて祀られるので「懸仏(かけぼとけ)」とも呼ばれています。像高は約15cm、重量620gの銅製です。
この御正体は、明治初年の廃寺の際に若澤寺から檀家に移されたもので、背面の鏡板を失っているので「残闕」とされています。堅実な作風で、鋳造技術も的確です。左手に薬壷を持つので薬師如来とわかりますが、珍しく「波状髪(渦を巻き、波型に刻まれた頭髪)」であり、薬壷の位置も膝上でなく、胸の前に高く、図像的にも興味深い作風です。光背および台座は後補です。
同じ旧若澤寺所蔵の御正体が盛泉寺に寄進されており、こちらは長野県宝に指定されています。


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