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筑摩神社梵鐘

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)つかまじんじゃ ぼんしょう

  • 指定等区分 松本市重要文化財
  • 指定年月日 昭和36年1月24日
  • 種別 工芸品
  • 所在地 松本市筑摩2-6
  • 所有者 筑摩神社
  • 時代区分 室町時代

現存では松本地方最古の鐘か

この梵鐘は、筑摩神社の別当寺(神社に付属して置かれた寺院)であった安養寺の梵鐘でしたが、安養寺が廃絶した後、筑摩神社の宝蔵に保存されていました。
梵鐘は銅製で、口径66cm、高さ90.9cm、乳は四段四列に並び総計64個、撞き座2ケ所、直径は13.2cm、八葉蓮華で竜頭との関係は正しく、上帯・下帯ともにありません。竜頭の高さは19.8cm、池の間の第一区とそれに続く縦帯に大きな凹みが見られます。なお竜頭の根元に「莫」と陰刻してあります。

この梵鐘には銘文があり、鐘の池の間二区にわたって陰刻されています。摩滅がはなはだしく、判読できない箇所もありますが、銘文によれば国府八幡(筑摩神社のこと)の信仰者である源豊松丸(小笠原長棟)と沙弥永源とが大檀那となって梵鐘を鋳造し施入したものです。また、鋳造の年代は室町時代の永正11年(1514年)と記されています。
この梵鐘は、銘文による鋳造の経緯が明らかで、年代的には松本地方における最古級の鐘です。また時代の特徴がよく出ており、重要な文化財といえます。このページのトップに戻る


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