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木造菩薩形立像及び木造天部形立像2躯

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)もくぞうぼさつぎょうりゅうぞうおよびもくぞうてんぶぎょうりゅうぞうにく

  • 指定等区分 松本市重要文化財
  • 指定年月日 令和2年3月27日
  • 種別 彫刻
  • 所在地 松本市内
  • 所有者 個人
  • 時代区分 平安時代

長野県内最古級の木彫像

この3躯の像は、いずれも平安時代前期(10世紀~11世紀)の作と推定され、長野県内に残る木彫像としては最古級のものといえます。菩薩形立像は、像高が132センチメートルで、衣文の彫りは鎬立ち、両脚部の間に渦文をあらわすなど、平安時代前期の作例に通ずる表現がみられます。その他2躯の像は、像高が天部形立像1は154センチメートル、天部形立像2は146.5センチメートルあり、用材の特徴や保存状況からみていずれも菩薩形立像とほぼ同時期の制作と考えられます。
また3躯の像には、彫刻しづらい節目の多い材木があえて用いられていることも分かっており、造像には何らかの霊験をもつ霊木を使用したと考えられます。
これらの像は元々県外にありましたが、明治期に蚕糸業で財を成した所有者の祖先が、昭和初期に購入したとされています。蚕糸業の発展という松本地域の歴史の中でこの地に招来され、大切に残されてきた仏像群といえます。このページのトップに戻る


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