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岡宮神社神輿

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

 (読み方)おかのみやじんじゃ みこし

  • 指定等区分 松本市重要文化財
  • 指定年月日 昭和44年(1969年)7月4日
  • 種別    工芸品
  • 所在地   松本市旭1-4-16
  • 所有者   岡宮神社
  • 時代区分  江戸時代

元禄十三年の銘文が残る城主寄進の神輿

若葉の祭り岡宮(おかのみや)

5月4・5日の岡宮神社の祭りは、一般に「岡の宮祭り」とよばれています。本祭りに舞台が曳き出されて、拝殿の神事とともに屋台店も出され、お参りする人々でにぎわいます。この氏子の範囲は、市域の中央を流れる、女鳥羽川北部の北深志の町々ときめられています。
祭りには、元禄13年(1700年)に松本城主水野隼人正忠直が、寄進した神輿(みこし)を境内に展示して、一般の人々の観覧に供しています。この神輿は本祭りに御霊代(みたましろ)を乗せて、氏子の範囲の町におでましする、神幸(しんこう)に使用されたものです。現在では、神輿はふだん収蔵庫に納められ、市の貴重な重要文化財として保管されています。本祭りには、昭和の初期に造られた代用の神輿に御霊代を乗せて、さらにトラックにのせて氏子の町におでましされます。

神輿の造り

神輿は四角形にして、屋根の流れを四方に注ぎ銅板雲型打ちだしのある四注(しちゅう)造りです。屋根の棟の台座に、鍍金(めっき)された金属製の鳳凰(ほうおう)を正面に向けて据えています。屋根と造りの台の四面に、寄進された水野家の家紋である金色の花沢潟(はなおもだか)がみられます。
神輿は四隅の側柱(がわばしら)と柱貫(はしらぬき)、長押(なげし)をはじめ、土台の部分と四つの扉などを黒漆で塗り、その周りに朱漆の欄干(らんかん)や鳥居をつけています。さらに軒を二重垂木にして金属をつないだ瓔珞(ようらく)をつり、造りの目立ったところに図案のある鍍金の金具をつけて飾っています。この四注造りに、長い二本の黒漆の担ぎ棒がつけられます。神輿は元禄時代の造りで、板壁に色彩の豊かな彫刻もみられ、造り全体としても美術的・工芸的に価値の高い重要なものです。このページのトップに戻る


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