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木造大覚禅師倚像

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)もくぞう だいかく ぜんじ いぞう

  • 指定等区分 松本市重要文化財
  • 指定年月日 平成18年3月27日
  • 種別  彫刻
  • 所在地 松本市会田611(長安寺)
  • 所有者 長安寺
  • 時代区分 室町時代

禅師の徳を慕って作られた木像

四賀地区会田にある長安寺に伝わる木像で、大覚禅師蘭溪道隆(だいかくぜんじらんけいどうりゅう)と伝えられる彫像です。禅師はわが国に中国における本流の禅を伝えた南宋(なんそう)の高僧で、建長5年(1253年)に、時の執権北条時頼の招きで鎌倉に建長寺を開山し、弘安元年(1278年)に66歳でなくなっています。
信濃には、この大覚禅師が開創(または中興)したと伝えられる寺院が13ヶ寺あります。おそらく禅師の徳を慕っての招聘開山(しょうへいかいざん)であろうと思われますが、この像もそのような禅師の徳に関係したものです。
本像は、桧材を用いた寄木造(よせきづくり)で内刳り(うちくり)を施しています。像高は69.7cmで、僧衣(そうい)、吊環をつけない袈裟(けさ)を着ています。両袖を長く垂下させ、腹前で禅定印を結び、椅子に座っている姿で刻まれています。室町時代前半に作られたものと考えられます。
なお、体部の前面材の裏面に、隙間なく文字が墨書きされています。それは禅宗の楞厳会(りょうごんえ)といわれる法要の時に唱される経のうち、1巻と4巻の経文と伝えられていますが、現在でははかすれて判読できません。このページのトップに戻る


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