本文
常光寺木造大日如来坐像
更新日:2021年12月20日更新
印刷ページ表示
(読み方)じょうこうじ もくぞうだいにちにょらいざぞう
常光寺 木造大日如来坐像
- 指定等区分 松本市重要文化財
- 指定年月日 平成20年12月22日
- 種別 歴史資料
- 所在地 松本市保福寺町142-2
- 所有者 保福寺町町会
- 時代区分 江戸時代
穏やかに俯眼するまなざし
常光寺の本尊である大日如来坐像は、江戸時代後半の制作と考えられ、桂材を用いた寄木造、玉眼、漆箔(しっぱくう漆を塗り、金箔を貼る)、像高は27.5cmです。
像容は金剛界の大日如来坐像で、胸前で指を組んでいます(智拳印 ちけんいん)。右足を上に、裳裾(もすそ)に両足裏をのぞかせ蓮華座に結跏趺座(けっかふざ 座禅の形に座ること)しています。
頭部の宝髻(ほうけい 頭上に結んだ髪の部分)は失われていますが、髪の毛の表現は、髪際から後頭部までていねいに刻まれています。顔立ちは、小振りながら引き締まった豊かな頬張りで、俯眼(ふがん)する眼差し、整った口許など、穏やかな表情を示しています。