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女神坐像

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)じょしん ざぞう

  • 指定等区分 松本市重要文化財
  • 指定年月日 昭和37年8月31日
  • 種別  彫刻
  • 所在地 松本市内田2573(牛伏寺)
  • 所有者 牛伏寺
  • 時代区分 平安時代

拝みまうす女神像

この女神坐像と男神立像(松本市重要文化財)は、もと鉢伏権現の御神体であったかと伝えられます。平安時代後期の作とされ、松本地方の神像の遺例の中では大ぶりな像です。
女神坐像は2躯あり、1躯が像高62cm、もう1躯が33cmで、いずれも檜(ひのき)材の一木造です。両像とも胡粉彩色がかなり落ち膝前が欠けています。虫食い穴も多いです。髻(もとどり)を結び、髪を振り分けて後に長く垂らし袍衣(ほうい)を着け、両手は袖口の中で拱手(きょうしゅ)しています。これは女神像の通例の姿です。豊かな頬、優しい目、胸前や両腕のくくりの彫りなどに温容の女神らしさがあふれています。

八百萬(やおよろず)の神を祭る古代の神道には、神像がありませんでしたが、神仏習合の歴史の流れの中、神像が作られるようになってきました。その像容は男女の端坐する姿に現われ、肖像的にその表情に重点を置いて、犯しがたい神威を表現するように造像されました。また、像高は初期のころは等身大に造られましたが、後世になるにつれ小ぶりな像が多くなりました。

なお、牛伏寺の男神立像・女神坐像はいずれも御神体を伝えていますが、男女一対の神とするものではありません。このページのトップに戻る


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