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岩井堂の観音堂木造千手観音坐像

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)いわいどう の かんのんどう もくぞう せんじゅかんのん ざぞう

  • 指定等区分 松本市重要文化財
  • 指定年月日 平成20年(2008年)12月22日
  • 種別  歴史資料
  • 所在地 松本市会田3596
  • 所有者 長安寺
  • 時代区分 江戸時代

個性豊かな千手観音

本像は桂材を用いた寄木造により制作され、像高134cmです。制作年代は、江戸時代中期と考えられています。
千手観音像には、実際に千本に近い数の手があるものもありますが、前で合掌している2本の手のほかに、40本の手があるものが一般的です。これは、一本の手で、25の世界を救うとされていることから、40本の手を持つ観音を千手観音と呼んでいるものです。
この像も、42本の手があり、前に合掌する2本の手(真手)があり、その下に宝鉢を持つ形の手(宝鉢手)が2本、そして左右に19本ずつの手(脇手)があります。この19本の脇手は後で補われたもののようですが、その時期は不明です。なお、千手観音像は、頭部に仏面のある十一面観音像となることが多いのですが、本像にはそれが見られません。
顔立ちは、頬がふっくらと張出した童顔ですが、大きく弧を描く眉、目尻を吊り上げ俯眼する眼差し、上唇の厚い口許などは、やや厳しい表情を示しています。

この千手観音が安置されている観音堂は、善光寺街道筋の信濃三十三番中二十番札所で、参拝する善光寺参りの旅人も多かったといわれます。観音堂周辺には、観音山周辺石造物群として松本市重要文化財に指定されている石仏・磨崖仏などが点在しています。このページのトップに戻る


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