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氷室の三大師画像

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)ひむろのさんだいしがぞう

  • 指定等区分 松本市重要文化財
  • 指定年月日 平成20年12月22日
  • 種別  絵画
  • 所在地 松本市梓川倭2765
  • 所有者 氷室町会評議員会長
  • 時代区分 室町時代

伝教大師ゆかりの宝物の伝承

この三大師画像は、かつて梓川地区氷室にあった法輪寺の所蔵でした。法輪寺は鎌倉時代に創建されたと考えられ、明治の初めに廃寺となります。
寺伝では、比叡山延暦寺の伝教大師が、唐の国から帰朝するに際し、唐の中尊天台智者大師、章安大師、妙楽大師の三尊を描いて持ち帰ったもので、延暦寺の宝蔵物となり、のち三井寺の什物(じゅうもつ)となりましたが、三井寺が兵火に遭い、同寺の僧林海によって難を逃れ氷室の地に伝わったとされています。
絹本著色(けんぽんちゃくしょく、絹地に彩色して描かれたもの)、縦108.9cm、横46.5cmの大きさで、天文14年(1545年)の銘文があり、このとき製作もしくは修理されたものとされ、室町時代のものと考えられます。文献資料から、江戸時代の宝暦10年(1760年)には、氷室村の人々が費用を出し合い、表具が改められた記録があり、当時の厚い信仰心がうかがい知れます。
この三大師画像は普段は公開されていませんが、毎年12月23日・24日の御開帳には拝観することができます。このページのトップに戻る


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