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男神坐像

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)だんしん ざぞう

  • 指定等区分 松本市重要文化財
  • 指定年月日 平成21年12月22日
  • 種別          彫刻
  • 所在地       松本市内田2573
  • 所有者       牛伏寺
  • 時代区分    平安時代

古代の信仰の現れ

檜(ひのき)材による寄木造の坐像です。現状素地、彫眼(ちょうがん)。大きさは、像高56.0cm、肩幅35.0cm、胸厚11.5cm、膝張47.5cm、膝高10.5cm、膝奥22.0cm、面長12.5cm、面幅13.0cm、面奥13.0cmを測ります。
風化し荒れた木肌があらわとなっており、各所に虫喰い穴が見受けられますが、袍衣(ほうい)に身を包み、巾子冠(こじかん)をかぶって、両手を袖の中で拱手(きょうしゅ:手を胸の前で組むこと)して坐す神像です。両眼を大きく見開き、長い顎(あご)ひげを垂らす翁のような姿です。銘はありませんが、平安時代後期(12世紀前半)の作と推測されます。
鉢伏権現に関係のある神像で、平安時代の神仏習合(本地垂迹)思想を反映する貴重な像です。

牛伏寺には、蔵王権現像(長野県宝)、女神坐像2体、男神立像(いずれも松本市重要文化財)もあり、これらの像と共に、牛伏寺の古代信仰を裏付ける大切な像です。
この像は、平成3年に、牛伏寺境内の鉢伏権現社から発見され、牛伏寺観音堂内の脇壇に祀られていましたが、現在は奥殿(文化財収蔵庫)内に他の諸像と共に安置されています。このページのトップに戻る


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