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日本聖公会 松本聖十字教会
更新日:2021年12月20日更新
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(読み方)にほんせいこうかい まつもとせいじゅうじきょうかい
- 指定等区分 登録有形文化財
- 登録年月日 令和3年(2021年)2月26日
- 種別 建造物
- 所在地 開智一丁目200番地1
- 所有者 日本聖公会中部教区
- 時代区分 明治時代
松本城北西に位置する木造教会
松本聖十字教会は、明治43年(1910年)カナダ人宣教師フランシス・ウィリアム・カリシス・ケネディらによって松本城下大名町に建てられました。その後、教会は昭和32年(1957年)に現地である松本城の北西に移築し、同時に増改築されました。平成27年(2015年)、平成29年(2017年)にも改修が行われています。
この建物は、木造平屋建て妻入り、外壁はモルタルリシン吹き付け、屋根は急勾配の赤色瓦葺きで、玄関上部の鐘塔(しょうとう)が印象的です。建物中央に天井の高い礼拝堂と祭壇を設け、正面右に尖頭(せんとう)を持った玄関が付属しています。礼拝堂は身廊と側廊から構成されておりアーチ型の壁で仕切られていて、構造は主にシザートラスの木構造現しの美しい構成となっています。
長年この地に佇むゴシック様式を基調とする木造教会堂は、この地の景観に寄与しており、今後も末長く使われ続けられる建築として文化的な価値が高い貴重な近代の木造教会建築です。