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松商学園高等学校〔3棟〕

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)まつしょうがくえん こうとうがっこう

  • 指定等区分 登録有形文化財
  • 登録年月日 平成23年(2011年)10月28日
  • 種別    建造物
  • 所在地   松本市県3丁目2312番地2ほか
  • 所有者   学校法人 松商学園
  • 時代区分  昭和時代

学都に広がる学びの心、文化財で学び続ける

松商学園高等学校は、明治31年(1898年)創立の私立戊戌(ぼじゅつ)学会を創始とし、大正8年(1919年)に片倉製糸紡績の今井五介が興した松本商業学校を前身としています。
国の登録有形文化財に登録されている本館・講堂・柔剣道場の3棟の設計には、片倉の専属技師であった鈴木円蔵を中心に、長野県営繕課の中村信一郎、松本市工務課の有賀恵門次らが加わっています。
当時の学校建築として意匠的にも技術的にも優れており、建築に係わる設計図面・文書のほか、校舎建築当時の写真等の関係資料が学校に保管されています。

本館

校地の北辺中央に北面して建つ木造二階建の建物で、昭和11年(1936年)に建てられました。建築面積は1140平方メートル、屋根は入母屋造の桟瓦葺です。中央に張出した入母屋屋根の玄関に石造風のポーチを設け、外壁を下見板張、屋根に千鳥破風を配するなど和洋の意匠を折衷した、大型の木造校舎です。

講堂

本館東側に建つ鉄筋コンクリート造の建物で、昭和11年(1936年)に建てられました。桁行36.9m、梁間19.5m、屋根は切妻造の妻入鉄板葺です。妻面は中央に細い柱形を3本立てて外観を引き締め、側面は臥梁と外面を揃えた高い柱形を見せており、昭和初期における鉄筋コンクリート造講堂の好例といえます。

柔剣道場

本館西側に建つ鉄筋コンクリート造二階建の建物で、昭和11年(1936年)に建てられました。桁行36.4m、梁間16.4m、屋根は切妻造妻入の鉄板葺です。外観は講堂と同様に高い柱形を見せ、各間に半円アーチ形を現しアーチ窓や矩形窓を配置しています。当時流行の表現派の意匠を取り入れたすぐれた建築で、本館、講堂とともに特徴的な景観をつくっています。このページのトップに戻る


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