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嘉門次小屋囲炉裏の間
更新日:2021年12月20日更新
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(読み方)かもんじごや いろり の ま
嘉門次小屋・囲炉裏の間
嘉門次碑・上條嘉門次
- 指定等区分 登録有形文化財
- 登録年月日 平成23年(2011年)10月28日
- 種別 建造物
- 所在地 松本市安曇4469番地1
- 所有者 有限会社嘉門次小屋
- 時代区分 大正時代
山岳ガイドの先駆け、上條嘉門次に由来する山小屋
上高地の梓川を遡上した明神池畔の樹林内に、嘉門次小屋という山小屋があります。
小屋の名前は、日本近代登山の発展において重要な足跡をのこした、上條嘉門次に由来します。嘉門次は山暮らしの傍ら、豊富な山岳の知識をいかし、ウォルター・ウエストンなど著名な登山家の山案内を務めました。
嘉門次小屋は、昭和38年(1963年)以降、数度の増築が行われ、現在の姿となっていますが、囲炉裏の間は嘉門次小屋の当初の建物範囲で、南側の建物とは別構造です。とりわけ囲炉裏の間は、大正期における山人の生活様態をよく伝えており、上高地の歴史と日本の山小屋建築の変遷を語る貴重な建物です。
木造平屋建の建物で、桁行5.5m、梁間5.0m、屋根は切妻造の石置板葺です。東側が正面となっており、内部は入口に面して土間があり、その奥を板敷として大きな囲炉裏を設けています。