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松本のミキノクチ製作習俗

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)まつもとのみきのくちせいさくしゅうぞく

  • 指定等区分 記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
  • 指定年月日 平成10年12月1日
  • 種別 風俗習慣
  • 所在地 
  • 所有者 個人
  • 時代区分 現代

お年取りの縁起物

ミキノクチは、「お神酒(みき)の口」とよばれ、年末に神棚に供えるお神酒をいれた徳利にさして飾る竹細工の縁起物です。二個一対のお神酒の口で飾られた徳利は、年末の30日頃に神棚に飾られ、お年取り(大晦日)にそのお酒をいただきます。お神酒の口はそのまま一年間飾られ、年末にまた新しいものを購入します。
こうしたお神酒の口を飾る習俗は、かつては松本周辺で広く見られたようです。松本地方では、お神酒の口の製作は江戸時代の末から始まったとされており、当時は武士の内職として行われていたようです。現在では、お神酒の口の製作はごくわずかしか行われていません。
お神酒の口は、幅1~2cmほどにした竹を、根元の部分を残して縦に細かく裂き、これを曲げてさまざまな美しい形を作り出しています。いくつかの形があり、宝船、二階松、五葉松、一つ玉、三つ玉などとよばれています。年末年始の縁起物にふさわしい、洗練された美しさを見ることができます。お神酒の口の製作は、11月上旬に竹の買い付けを行い、11月下旬から始まり、12月下旬には終わり、年末の縄手通りの露天で販売されます。


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