ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 教育委員会 > 文化財課 > 牛伏川本流水路(牛伏川階段工)

本文

牛伏川本流水路(牛伏川階段工)

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)うしぶせがわ ほんりゅうすいろ (うしぶせがわ かいだんこう)

  • 指定等区分 重要文化財
  • 指定年月日 平成24年7月9日
  • 種別 建造物
  • 所在地 松本市内田字内田山
  • 所有者 長野県(松本建設事務所)
  • 時代区分 大正時代

砂防の先駆け、荒ぶる川を鎮める珍しい工法

牛伏川本流水路(牛伏川階段工)は、鉢伏山横峰を水源とする牛伏川にある石造りの流路工で、フランスのバス・ザルプ地方の流路工を参考に設計されたことから、フランス式階段工とも呼ばれています。明治18年(1885年)から大正7年(1918年)まで、内務省直轄事業さらには県事業として進められた牛伏川砂防事業の最後期にあたる大正5年(1916年)に建設されました。東西延長約141mの水路内には、階段状に連続した19基の床固(とこがため)及び護岸工があり、それらは砂防機能を果たすだけでなく、美しい景観をつくりだしています。

牛伏川本流水路の設計は、長野県内務部土木課が行い、内務省技師池田圓男(いけだまるお)がその指導にあたりました。階段状の形式は、池田技師が提案したものです。周辺の地形に合うように考えられた独特な階段状の流路は、熟練した石積技術によって造られており、技術的に高い価値があるものです。また、緑化による治山を実現した牛伏川砂防施設の基幹となる施設であり、歴史的にも価値が認められています。

牛伏川本流水路の一帯は、コナラやミズナラ、サワシバ、エノキ、クリやシナノキといった落葉樹が群生しているため、新緑と紅葉が見事であり、近くにある他の砂防施設群、キャンプ場、また多くの文化財を見ることができる牛伏寺とともに、ここを訪れる人の目を楽しませています。このページのトップに戻る


松本市AIチャットボット