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シナノトド化石

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)しなのとど かせき

  • 指定等区分 長野県天然記念物
  • 指定年月日 昭和60年(1985年)11月21日
  • 種別 地質鉱物
  • 所在地 松本市七嵐85-1 四賀化石館
  • 所有者 松本市

太古につながる貴重な化石

この化石は、大正9年(1920年)頃に、当時の東筑摩郡五常村(現在の松本市五常)大字執田光(しったこう)字麻生の谷底から発見されました。北海道大学の長尾巧博士の鑑定を受けたところ、食肉目鰭脚類(ききゃくるい:アザラシ、セイウチなどが属する類)アシカ科に属するもので、学名Eumetopias sinanonensis Nagao ・和名シナノトドと命名されました。
大きさは縦15cm、横17.5cm、高さ6cmで、歯がついた頭骨化石です。多少の破損や変形は認められますが、門歯や犬歯、臼歯がそろって保存されており、化石としては保存状態が良好です。
その後の研究によって、この化石は新生代第3紀中新世(今から1500~800万年くらい前)の中期に属すことがわかりました。中新世の鰭脚類(アザラシ、セイウチなどのなかま)の化石は世界的にも極めて数が少なく、この化石はその中でも保存状態がよい標本であり、鰭脚類化石の研究では常に比較検討されるほど貴重なものです。外国でも有名であり、国内外の学者の研究も盛んで教科書にも引用されるほどです。このページのトップに戻る


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