ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 教育委員会 > 文化財課 > 木造金剛力士像

本文

木造金剛力士像

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

(読み方)もくぞう こんごうりきし ぞう

  • 指定等区分 長野県宝
  • 指定年月日 昭和49年(1974年)1月17日
  • 種別 彫刻
  • 所在地 松本市波田4570
  • 所有者 松本市
  • 時代区分 鎌倉時代

「股くぐり」の仁王様として親しまれる

この像は、波田地区の上波田阿弥陀堂前にある仁王門に納められています。仁王像、仁王門ともに、もとは西光寺(さいこうじ)というお寺に造立されたものです。西光寺は元禄年間(1688年~1704年)に廃寺となりましたが、その際、仁王門と仁王像は地元の人たちによって阿弥陀堂などとともに現在地に移転され、以来若澤寺の山門となりました。明治時代の廃仏毀釈によって若澤寺が廃寺になった後も残され、現在に至っています。

二体とも檜材を用いた寄木造の立像です。像高は阿形(あぎょう 口を開いた形)が256cm、吽形(うんぎょう 口を閉じた形)が260cmで、彩色が施されていましたが、現在は剥落しています。両像の大きさや構造はほぼ同じで、肉取りがみごとで力が充実した像です。特に、忿怒(ふんぬ)相や首筋ともに、体に力の張った姿の動的表現がすぐれています。また、腰下の裳(も)の衣文を軽やかにしており、この像の特色となっています。
胎内の墨書銘には、元亨2年(1322年)大檀那源重久佛師善光寺妙海の造立とあり、仏師妙海の製作によるものとわかります。妙海は、この仁王像のほかにも朝日村、明科町、麻績村、辰野町のお寺に仏像を残しています。
昭和49年に県宝に指定され、昭和61年には解体修復が行われています。

昔から、幼児に仁王様の股をくぐらせると、はしかが軽く済み、丈夫に育つと伝えられています。毎年4月には、地元の上波田高齢者クラブの皆さんが中心となって「股くぐり祭」が行われており、親子連れが大勢訪れ賑わいを見せています。このページのトップに戻る


松本市AIチャットボット