本文
兎川寺文書
更新日:2025年9月12日更新
印刷ページ表示
(読み方)とせんじもんじょ
- 指定等区分 松本市重要文化財
- 指定年月日 令和7年9月2日
- 種別 古文書類
- 所在地 松本市大手3-2-21(松本市立博物館)
- 所有者 兎川霊瑞寺
- 時代区分 16世紀末から17世紀初め
兎川寺に伝わる宝物5点
兎川寺の寺歴は『信府統記』によれば、江戸時代中期に伝えられていることとして、聖徳太子・行基・弘法大師などとの関係を説き、南北朝時代には天台・真言の別院それぞれ十二坊があったものの、天台の十二坊はすたれ、真言の十二坊が輪番で寺務を務めてきたといいます。
兎川寺文書5点は、松本城主石川家と小笠原家から出された寺領や住持に関するものであり、初期の松本城主の寺院政策の一端を知ることができます。これらは寺において宝物として一括保存されてきており、それを示す包紙も共にあります。なお、5点の古文書には江戸時代と明治時代の史料調査の痕跡とみられる貼紙がついています。それぞれ青木昆陽と星野恒による調査の際につけられたものと考えられ、地域史料の調査実態を知ることができる点も貴重です。