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中下原遺跡 1982年(昭和57年)
更新日:2023年8月9日更新
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工事中に発見された縄文集落
中下原(ちゅうげはら)遺跡は、波田地区中波田の、唐沢川と中沢川にはさまれた扇状地の北部にある遺跡です。
昭和56年(1981)12月、県営土地改良事業に伴う道路工事の際に、縄文中期の土器片などが見つかりました。
以前から縄文時代の遺跡が知られていた扇状地の南部ではなく、北部からも遺構・遺物が出土したことで、急遽翌昭和57年(1982)1月に、道路予定地に掘られた長さ250m、深さ1.5mほどの溝の中で土層断面の調査が行われました。
工事がすでに進められている中、時間や範囲が厳しく制限された調査でしたが、縄文時代中期の集落跡の存在を示す住居跡11軒、土坑14基などの遺構が確認され、土器片、土偶、埋甕、石斧などの遺物が出土しました。
カメラでパチリ!
遺構断面図
第10号住居跡出土土器片(拓本)
第10号住居跡出土土偶
発掘調査報告書
『長野県波田町中下原遺跡踏査報告書』<外部リンク>
波田町教育委員会 1984年
※書名をクリックすると奈良文化財研究所の「全国遺跡報告総覧」にリンクします。
場所を地図で確認
※地図をクリックすると「松本デジタルまっぷ」の「遺跡地図」にリンクします。
Facebook掲載(初出)
2023年3月22日