本文
松本市、メタウォーター株式会社、日本下水道事業団の3者からなる共同研究体の提案事業が、平成29年度下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)に採択され、両島浄化センターを実証フィールドとして実証研究を実施します。
下水道事業の新技術の研究開発および実用化を加速することにより、低炭素・循環型社会の構築やライフサイクルコスト縮減、浸水対策、老朽化対策等を実現し、あわせて、民間企業による水ビジネスの海外展開を支援するため、平成23年度より国土交通省が実施する実証事業です。事業の実施にあたっては、国土技術政策総合研究所からの委託研究として実施されます。
※B-DASHプロジェクト:Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Project
最終沈殿池の処理能力向上技術実証研究
両島浄化センター(松本市両島3番1号)
既設最終沈澱池にろ材(円筒状)を設置することにより、土木構造物を増設することなく、低コストで処理能力を向上させる技術です。
概要図
本実証研究では、低コストで下記性能を満たすことを実証します。
処理水質を悪化させることなく、処理水量を最大2倍まで増加
計画日最大汚水量において、処理水質を急速ろ過水並みに向上
系列数が少ないうえに、現有設備能力に余裕がなく、数カ月~1年程度の設備更新/停止時に処理能力が不足するが、そのためだけの土木躯体を含む終沈の系列増設は避けたい。
人口減少による流入水量減少が見込まれるため、統合直後の中期的水量増を系列増設なしでしのぎたい。
雨天増水時、ピーク時等の一時的処理水質悪化を防止したい、あるいは恒常的に放流水質を向上させたい。