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田川地区では毎年11月を「健康福祉月間」と位置づけ、介護予防講座や健康を考える連続講座を開催しています。
田川地区健康福祉月間「明日の幸せ築くまち」チラシ [PDFファイル/1MB]
田川公民館で11月21日、「知っておきたい『腎臓』のこと」と題して、松本市健康づくり課保健師による講座を開催し、約40人の参加がありました。
「肝腎要」(かんじんかなめ)という言葉があるように、腎臓はとても大切な臓器です。腎臓は尿やホルモンをつくったり、調整したりと、体の中のバランスを保つ役割を担っています。腎臓の働きが悪くなると、体の中の水分・電解質の量を適正に保つことができなくなって、むくんだり、神経や筋肉がうまく動かなくなったりします。そのほかにも、免疫力が低下する、貧血や骨折しやすくなることがある、というお話でした。途中、「熊は冬眠中に尿をしないのに、なぜ生きていられるのか」といったクイズなども楽しみながら、参加者は熱心に聞き入っていました。
田川地区は松本市全体と比べて、慢性腎臓病に使われる医療費の割合が高い状況にあるそうです。
バランスの良い食事と適度な運動、健診受診を心がけ、腎臓を大切にしていきましょう。
11月28日、「緩和ケア」と「ACP」の基礎知識について、丸の内病院 緩和ケア病棟 有賀明子師長による講座を開催し、約50人の参加がありました。
丸の内病院の緩和ケア病棟では、がんに対する積極的な治療は行ないませんが、患者と相談の上、可能な限り苦痛症状を緩和するための処置を行っています。生命を肯定し、死にゆくことを自然な過程ととらえ、患者と家族ができる限り能動的に生きられるように支援する体制を提供しています。
病状によっては、急に具合が悪くなって思うように話すことができなくなったり、自分で決めることができなくなったりすることもあります。自分らしく生活するために、これから受ける医療やケアについて、自身の考えを家族や医療者と話し合って「私の心づもり」をして文書に残しておくことが大切です。(人生会議 Advance Care Planning)
これからの人生を自分らしく生きることを目指して、一緒に考えてみましょう。
12月12日、「フレイルの予防体操」について、松本協立病院リハビリテーション科の萬木 勝也さん(理学療法士)による講座を開催し、約40人の参加がありました。
フレイルとは、「健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のこと」をいいます。フレイルを予防し、健康な身体を維持していくためには、適度な運動が欠かせません。筋肉だけでなく、骨も鍛えることが大切です。「運動していて、楽に続けられる。少し息があがる」くらいが適度な運動のひとつの目安となります。
参加者は、脚の筋力を鍛える「スクワット」や「外 足上げ」、お腹・足全体を鍛える「両足上げ 極」などの体操を実際に行いながら、熱心に講師の話を聞いていました。
また日赤奉仕団田川分団により、非常時に有用な食品や防災グッズ、災害時に配布されるマットや毛布、給水袋などの「防災啓発に関する展示コーナー」も設けられました。