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田川公民館で7月29日、令和元年度以来4年ぶりとなる「ぼんぼん・青山様のつどいと夕涼み」会を開催しました。
「ぼんぼん」「青山様」は、江戸時代末頃から城下町の親町三町ではじまったとされ、その後、周辺地域でも広く行われるようになりました。現在では松本の代表的な子ども行事として、長野県選択無形文化財、松本市重要無形文化財にも指定されています。しかし、近年の少子化等を背景に、町会での実施が困難になるなど、行事の存続が年々厳しくなっています。
こうしたなか、先人の残した素晴らしい文化を受け継いでいくために、田川地区では平成25年度から「ぼんぼん」「青山様」を地区事業に位置づけ、「さあ、みんなでタイムトラベル!ぼんぼん・青山様の世界へ」として継続的に取り組んできました。
新型コロナウイルス感染症により、令和2年度以降開催が見送られてきました。令和5年度は、これを乗り越え、4年ぶりとなる「ぼんぼん・青山様のつどいと夕涼み」を開催し、伝統文化の継承と住民の絆づくりの機会としました。
児童、保護者、関係役員など、200人を超える参加者がありました。
ぼんぼん・青山様のお披露目に先立ち、駒津友規子さん、池上昌孝さんから、ぼんぼん・青山様の歴史と昔の体験談などのお話しを聞きました。
女の子は盆唄の練習、男の子は青山様の掛け声の練習をしたあと、子ども会リーダーの進行により、公民館前でお披露目をしました。
お披露目のセレモニーのあとは、楽しい夕涼み会。
子ども会育成会やスポーツ協会、食生活改善推進協議会など、有志の方が中心となって、輪投げやダーツ、唐揚げや焼きとうもろこしなど、ゲームや飲食のできるブースを出店し、訪れた人は夏の暑さを吹き飛ばしながら交流していました。