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松本城南・西外堀の復元について

更新日:2023年6月29日更新 印刷ページ表示

松本城南・西外堀の復元とは

 かつての松本城の堀は、本丸に近い方から内堀、外堀、総堀の三重になっており、現在残っている堀の面積の約4倍の広さがありました。
 明治維新を迎えると、堀は徐々に埋め立てられ宅地として利用されてきました。南・西外堀も大正8年から昭和初年にかけ埋め立てられたとされています。
 現在進めている南・西外堀の復元では、絵図資料や発掘調査等をもとに、水をたたえた堀の実現に向けて、調査・研究を進めています。
享保十三年秋改 松本城下絵図(1728年戸田氏時代)城郭部分
​享保十三年秋改 松本城下絵図(1728年戸田氏時代)城郭部分

主な経過

昭和51年度
・「松本城中央公園整備計画」を策定し、埋め立てられた南・西外堀を再び水堀として整備する計画を記載

平成11年度
・「松本城およびその周辺整備計画」を策定し、同様の計画を記載

平成19年度
・市長が南・西外堀の整備に係る基本方針及び復元事業等への着手を議会で表明

平成24年度
・南・西外堀範囲を史跡松本城への追加指定を開始

平成25年度
・史跡指定範囲公有化のため、用地取得に着手
・松本城内堀の堆積物除去工事に伴う調査の結果、堀堆積物から基準値を超える自然由来と推測されるヒ素を検出

平成26年度
・事業用地において、土壌汚染対策法に基づく自主的な土壌汚染調査(地歴調査)を実施
・ヒ素が確認された内堀と同様の堀跡であることから、土壌汚染が存在するおそれが比較的多いと認められる土地に区分

平成29年度
・史跡の追加指定完了
・事業用地内の2地点で土壌汚染調査(試料採取調査)を実施し、うち1地点で土壌溶出量基準値を超える自然由来の「鉛及びその化合物」を検出
・23地点の追加調査を実施した結果、8地点で「鉛及びその化合物」を検出

平成30年度
・汚染土壌の処理に必要な費用は、概算で4億6千万円以上が見込まれたことから、その処分が不要となるよう、堀を掘削せず、現状を保持したまま整備する「平面整備」に事業方針を見直し

平成31年度
・土壌汚染対策法及び関連する省令が改正され、自然の汚染土壌の処理方法として「自然由来等土壌利用施設」での処理等を追加

令和2年度
・市長が土壌汚染対策法等の改正を踏まえ、「水をたたえた堀」の実現に向けた調査・研究の開始を議会で表明

土壌汚染判明後の対応

 確認した土壌汚染は、土壌溶出量基準を超えていたため、周辺の飲用井戸の有無を調査し、飲用が確認された井戸については、水質検査を実施しました。
 検査の結果、飲用している井戸水に含まれる「鉛及びその化合物」は基準値未満であり、周囲への汚染の影響は無いことを確認しました。

今後の進め方

 史跡指定範囲公有化のための用地取得面積は、令和5年3月末時点で8,628.16平方メートルとなり、全体面積9,283.26平方メートルに対しする取得率は92.9%に達しました。引き続き権利者の理解を得ながら、史跡指定範囲の公有化に取り組みます。
 「水をたたえた堀」として南・西外堀の復元が実現できるよう、地元関係者等と協議しながら、復元方法等について調査・研究を進めていきます。


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