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繊維製品・陶器

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

松本紬

松本紬の画像

 伝統的工芸品の信州紬(つむぎ)のなかでも、伝統的技法の粋をつくして作られる松本紬は、松本市を中心にして、松本平で広く織られている民芸手織紬です。
 豊かな自然に囲まれる中で、その清冽な空気がそのまま糸と化したような、緑色に輝く有明の天蚕糸、裏山に自生する植物たちから、その色とともに、命をいただく草木染、緯糸(よこいと)一本一本を目に見えない永遠の時間の流れをそこに写し出すかのように織り込んでいく手織。そんな自然と職人の手技とのハーモニーが生みだした「松本紬」です。

深山織

深山織の画像

 古布を裂いて、それを横糸として織り込む織物で、山深い地域で作られることから深山織(みやまおり)と名づけられました。安曇地区には、元々機織の伝統がありましたが、昭和30年代の終わりには、ほぼ無くなっていました。それが39年のダム建設を期に、農業収入が減ることを見込んで、観光による収入を得ようとはじめられたもので、筆入れなどの小物類、スカーフ、バッグなどを製作しています。
 夏は、風穴の里(道の駅)に併設されている「みどの工房」で機織が行われ、機織体験も出来ます。冬は、店舗横の工場で織られています。

藍染め

藍染めの画像

 藍染めは、古くから日本各地で行われた染色法で、全国的には阿波藍などが有名です。松本でも江戸時代には広く行われるようになりました。
 型紙を用いて繊細な模様に染め上げる「型染め」は、一部の人にのみ許される特権的な技法でしたが、明冶に入る頃には一般にも解禁され、盛んに行われました。
 その後化学染料の普及が進み、藍染めを専門とする職人は激減しました。現在、松本で藍染めを行っているのは「藍染 浜染工房」1軒のみですが、伝統を受け継ぎながら、反物、テーブルセンター、浴衣、のぼりなどが作られています。

万岳焼

万岳焼の画像

 万岳焼(ばんがくやき)は江戸時代の後期、松本藩御用窯(旧浅間焼)を発端としています。浅間で土が取れなくなったことから、大正期に宮淵に移り、その当初は宮淵焼(みやぶちやき)の名がついていましたが、何時の頃からか万岳焼と呼ばれるようになりました。万岳の呼称の起源ははっきりしませんが、松本が山に囲まれていることが由来と考えられています。
 現在、六代目木村万岳さんとその子息七代目木村岳史さんが伝統を守りつづける一方で、現代の陶芸に通用する技術と芸術を探究し、青磁の他に釉裏紅(ゆうりこう)や染付、色絵、金銀彩など、常に新しい作品に挑戦しています。
 また、一般向けに、手びねりによる茶器・鉢などの製作や素焼作品への絵付けをする陶芸教室も開催しています。このページのトップに戻る


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