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木製品

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

松本漆器

松本漆器の画像

 松本漆器(しっき)は、松本城主お抱えの職人やその子孫が、明治から大正にかけて木曽から松本へ移り住んだのがルーツといわれています。
 漆器とは、漆(うるし)を塗って仕上げた器や道具の総称で、装飾性、保存性に優れ、古代から装飾品、生活用品、建物などに塗られてきました。松本・木曽地方に豊富なひのき、かつら、とちなどを木地として、座卓・盆・膳・ひろぶたなどが作られてきました。
 かつては中町に10軒をこえる漆器屋が軒を連ねていましたが、時代の変化に伴って急速に数を減らし、松本漆器工業組合の組合員も現在は2名となっています。仕事の主体も漆器づくりから修理に移りつつあります。

お神酒の口

お神酒の口の画像

 お神酒の口(おみきのくち)は「おみきすず」ともいい、松飾りとともに歳神様(としがみさま)や神棚に供えるお神酒徳利(とくり)にさして飾る竹細工の縁起物です。かつてお神酒の口を飾る習わしは松本市域に広くみられ、暮れになると一対一組で神棚のお神酒徳利にさし、大みそかにそのお神酒をいただいたといわれています。お神酒の口はそのまま飾り、1年後の三九郎(さんくろう)で焼いたりすることが多かったようです。
 お神酒の口は、平成10年に国の記録作成等の措置を講ずべき「無形の民俗文化財」に選択されました。

初音

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 初音(はつね)は竹製の小さな笛で、松本の正月の縁起物です。
 昭和30年代までは、大みそかの晩に、「初音~、初音~」の呼び声とともに初音売りが初音を売り歩き、子どもたちは初音を持って二年参りや初詣にでかけたそうです。
 その音色は、松本に新年の訪れを告げるとともに福を招く音として親しまれてきました。「初音」という名前は、春(旧暦で1月は春の始まり)のいちばん”初め”に鳴る”音”とされたウグイスの鳴き声に音色が似ていることに由来していると考えられています。
 現在でも正月に市内の神社で販売されています。松本の正月の風物詩であった初音の響きをぜひ楽しんでいただきたいと思います。

白樺細工

白樺細工の画像

 松本平に白樺細工が誕生したのは大正初期といわれています。彫刻師の清水湧水(しみず・ゆうすい)氏が、日本山岳会の槙有恒(まき・ゆうこう)氏からスイスの登山人形の話を聞き、それをヒントに白樺の丸太を使って制作したのがはじまりとする説があります。
 その後、壁掛けやこけしなど多くの種類が作られるようになり、中でも長野県の県鳥で北アルプスに生息するライチョウを彫った「ライチョウ彫り」は、山の土産品として都会の方たちを中心に好評を博してきました。

木工芸品

木工芸品の画像

 松本では、家具製作や白樺細工の流れをくみ、地元産の木材を使ったさまざまな木工芸品が開発・製造されています。近年は後継者不足から職人の高齢化が進み、業界の規模は縮小していますが、木の温かみを活かす職人の巧みな技から生み出される製品には、愛好者も少なくありません。

楽器製造業

楽器製造業の画像

 適度に乾燥した気候が楽器の製造に適していることから、松本には日本を代表するギターメーカーがあります。1960年代のビートルズやベンチャーズの来日によるエレキギターブーム、それに続くフォークブームの中で着実に業績を伸ばし、昭和58年、松本のエレキギターは生産高世界一を記録しました。
 その後はブームも一服し、ギターの生産拠点も中国や韓国への移転が進みました。松本のメーカーは自社ブランド製品の開発やオーダーメイドに特化し、大量生産方式からの差別化を図った結果、トップミュージシャンからも高い評価を得るなど独自の地位を築いています。
 市内にはギターの他にも、同じ弦楽器であるヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの職人もおり、楽器製造の分野でも「楽都・松本」を大いに盛り上げています。このページのトップに戻る


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