本文
市内でアカボシゴマダラが目撃されています!
アカボシゴマダラについて
アカボシゴマダラは、意図的な放蝶によって広がったと考えられている外来生物のチョウで、1998年(平成10年)に神奈川県で初めて定着が確認されました。その後、関東を中心に分布が急速に拡大し、2014年には長野県の軽井沢でも確認されました。生息環境が似ている在来種(オオムラサキ・ゴマダラチョウなど)との競合が懸念されることから、外来生物法に基づく『特定外来生物』に指定されており、飼育、保管、運搬、野外に放つこと、譲渡することなどが禁止されています。
松本市では2022年にアルプス公園で初めて目撃されました。2024年には浅間温泉周辺でも幼虫が確認され、急速に市内でも分布域を広げている可能性があります。
アルプス公園で目撃されたアカボシゴマダラ
アカボシゴマダラは、成虫の大きさが40~53mmになる大型のタテハチョウです。翅(はね)は黒地に白の斑紋があり、白黒の縞模様に見えます。夏型の成虫は後の翅に赤い模様が見られますが、春型の成虫は赤い模様が目立たず、全体的に白っぽい色をしています。春型は、近縁種のゴマダラチョウと似ていますが、ゴマダラチョウの方が全体的に黒っぽいため区別ができます。見分け方について詳しくは下記リンク先の環境省のページをご覧ください。
環境省特定外来生物同定マニュアル(2ページにアカボシゴマダラの記載があります)
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/manual/6hp_konchurui.pdf<外部リンク>
アカボシゴマダラを見つけたら
- 特定外来生物のため、飼育、生きたままの運搬、野に放つといったことが原則禁止されています。
- 誤って捕まえた場合、駆除もしくはその場で放つことは問題ありません。
- 捕まえたチョウを別の場所で放つことは分布域の拡大につながる可能性があるため、絶対に行わないでください。