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2 山城に見られる特徴

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

山城とはどんな場所?

山城は山の尾根や中腹の斜面に平坦な平場をつくり、堀、土塁(どるい)などで守りを固めた城です。戦いの時に城主や兵が武器をもって立てこもりました。戦国時代には全国で大規模かつ複雑、より堅固な造りの城が恒常的に築かれました。

山城の遺構

平場(ひらば)

山の斜面を平らにけずって造成した人工的な平面。「曲輪(くるわ)」「削平地(さくへいち)」などさまざまな呼び名があります。防御や居住を目的として設けられ、大小いくつも平場が1つの城に見られます。

虎口(こぐち)

曲輪の出入り口。幅が狭く、門を構えて通行できる人数を制限して敵の侵入を防ぎます。

堀切(ほりきり)

尾根を断ち切って分断し、先の平場へ進もうとする敵の侵入を防ぐ堀。

竪堀(たてぼり)

等高線に対して直交し、斜面を上下するようにつくられた堀。斜面を横に進もうとする敵の進撃を妨げます。松本の山城では尾根から麓までつづく長い堀が見られます。
山城の堀には「竪堀」のほかに、「横堀」という平場の周囲にめぐらせる堀もありますが、松本の城ではあまり見られません。

土塁(どるい)

土を盛ってつくった障壁、土手。堀切の背後や平場の周囲に築かれました。また、石を積み上げた石塁も見られます。

切岸(きりぎし)

曲輪の周囲の切り立たせた壁。急峻な斜面をつくることで敵の侵入を防ぎます。
切岸の前に立っている人の身長は約170センチメートル。切岸の高さに注目してください。

石積(いしづみ)

石を積んでつくった障壁。近世城郭の本格的な石垣に先行して、全国のいくつかの地域で戦国時代の山城に石積が出現しますが、松本地方もその1つとして注目されています。松本の山城に見られる石積は、平たい石を積み、ほぼ垂直にたちあがり、高さも低いのが特徴です。また、石積のある城とない城があります。

縄張(なわば)り

平場や堀の配置など、城の区画の設計計画のことです。山城を調査して構造を平面に書き起こした図を縄張図といいます。このページのトップに戻る


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