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更新日:2019年5月23日
エリ穴遺跡 発掘調査報告書
エリ穴遺跡は、松本市の南東部、東山山麓の内田地区にあり、縄文時代後期から晩期を中心とした集落遺跡です。この期間、甲信地域は遺跡の数が著しく減少する中で、エリ穴遺跡は途絶えることなく、拠点的な集落としての営みが続きました。
平成7年(1995年)、発掘調査が実施され、全国最多となる2,643点の土製耳飾などが出土し、全国的に注目されました。また、その整理作業を進める中で、全国で初めて、土製耳飾には系統があり、変遷していたことが判明しました。これら出土品の一部は学術的な価値が評価され、平成31年1月に松本市重要文化財に指定されています。
松本市教育委員会は、平成31年3月に整理作業を完了し、学術的な発掘調査報告書を刊行しました。報告書では、居住域と祭祀場が一体化した集落のあり方やその変遷、広域的な祭祀、土製耳飾や土器などの出土遺物について考察しています。
土製耳飾
(左)人面付き土版 (右)顔面付き分銅形土偶
エリ穴遺跡 発掘調査報告書
(松本市文化財調査報告書 No.228)
1部4冊組(遺構編1・2、遺物編1・2)
A4判並製本
総ページ数:1,280ページ
写真図版:オールカラー
遺構編1(第1分冊)
第1章 調査の経過
第2章 遺跡の概況
第3章 これまでの調査・研究
第4章 縄文時代の遺構と遺物出土状況(概観・礫群・住居・竪穴・炉・埋甕)
遺構編2(第2分冊)
第4章 縄文時代の遺構と遺物出土状況(配石と廃棄場・土坑他)
第5章 平安時代以降の遺構と遺物
遺物編1(第3分冊)
第6章 縄文時代の遺物(土製品)
遺物編2(第4分冊)
第6章 縄文時代の遺物(土器・石器と石製品)
第7章 集落の構造とその背景
第8章 総括
付録CD
別図1、2
松本市中央図書館
松本市蟻ケ崎2-4-40
電話:0263-32-0099
松本市立考古博物館
松本市中山3738番地1
電話:0263-86-4710
令和元年(2019年)5月13日(月曜日)から、一般販売しておりましたが、好評により、販売終了となりました。(5月23日)