国宝松本城天守の耐震対策に関わる調査の実施について
来場者の安全確保と文化財的価値の維持を目的として、文化庁の重要文化財(建造物)耐震診断指針に基づき、国宝松本城天守の耐震診断を実施しました。
診断の結果、『大地震動時の倒壊危険性及び中地震動時の非倒壊』と判定され、松本城天守は大地震動時の耐震性能が不足していることが判明しました。
天守の耐震対策方法を検討するための調査を実施します。
令和6年度の調査について
1 調査内容
⑴ 天守内の発掘調査およびボーリング調査
⑵ 乾小天守北側の発掘調査
⑶ 内堀でのボーリング調査
※⑴は、天守の床板を剥いで調査を実施します。
2 調査期間
令和6年8月1日(木曜日)から令和7年3月31日(月曜日)までの予定です。
※工事期間中、本丸庭園内および天守建物内において一部観覧や立ち入りが制限される箇所があります。
かけがえのない文化財を後世に伝えていくため、ご理解ご協力をお願いします。
調査の進捗状況について
9月18日 調査に着手しました
ボーリング調査および発掘調査に着手しました。
ボーリング調査の状況
発掘調査の状況
8月26日 天守床板の解体を進めています
床下の調査を実施するための床板の解体を進めています。
大天守解体状況
乾小天守解体状況