2 山城に見られる特徴
ページ番号:108-128-337
更新日:2018年8月24日
山城とはどんな場所?
山城は山の尾根や中腹の斜面に平坦な平場をつくり、堀、
山城の遺構
平場
平場 林城跡(小城)
山の斜面を平らにけずって造成した人工的な平面。「
虎口
虎口 林城跡(小城)
曲輪の出入り口。幅が狭く、門を構えて通行できる人数を制限して敵の侵入を防ぎます。
堀切
堀切 林城跡(大城)
尾根を断ち切って分断し、先の平場へ進もうとする敵の侵入を防ぐ堀。
竪堀
竪堀 虚空蔵山城跡秋吉砦
等高線に対して直交し、斜面を上下するようにつくられた堀。斜面を横に進もうとする敵の進撃を妨げます。松本の山城では尾根から麓までつづく長い堀が見られます。
山城の堀には「竪堀」のほかに、「横堀」という平場の周囲にめぐらせる堀もありますが、松本の城ではあまり見られません。
土塁
土塁 林城跡(大城)
土を盛ってつくった障壁、土手。堀切の背後や平場の周囲に築かれました。また、石を積み上げた石塁も見られます。
切岸
切岸 林城跡(大城)
曲輪の周囲の切り立たせた壁。急峻な斜面をつくることで敵の侵入を防ぎます。
切岸の前に立っている人の身長は約170センチメートル。切岸の高さに注目してください。
石積
石積 山家城跡
石を積んでつくった障壁。近世城郭の本格的な石垣に先行して、全国のいくつかの地域で戦国時代の山城に石積が出現しますが、松本地方もその1つとして注目されています。松本の山城に見られる石積は、平たい石を積み、ほぼ垂直にたちあがり、高さも低いのが特徴です。また、石積のある城とない城があります。
縄張 り
平場や堀の配置など、城の区画の設計計画のことです。山城を調査して構造を平面に書き起こした図を縄張図といいます。
お問い合わせ
文化財課 史跡整備担当
松本市中山3738-1
電話:0263-85-7064 FAX:0263-86-9189
