ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > ようこそ市長室へ > 市長記者会見 > 令和4年度 > 市長記者会見 令和4年(2022)4月19日

本文

市長記者会見 令和4年(2022)4月19日

更新日:2022年4月19日更新 印刷ページ表示

令和4年4月19日 市長定例記者会見

 

【資料1 新型コロナ“第6波”の新規陽性者数】

【資料1 新型コロナ“第6波”の新規陽性者数】

【資料2 新型コロナウイルス感染症の陽性者発生状況等について】 [PDFファイル/405KB]

【資料3 新型コロナウイルス 直近1週間の新規陽性者数の推移】

【資料3 新型コロナウイルス 直近1週間の新規陽性者数の推移】

 

【市長】

 まず新型コロナウイルスの感染状況をからお伝えします。本日(4月19日)判明しました新規陽性者は103人です。集団感染事例に関する情報提供はありません。この103人の年代は、10歳未満および10代で合わせて58人に上っていまして、全体の57%が10代以下ということです。内訳は、同居外での接触が34人、同居での接触が53人と半分以上を占めています。感染経路不明が16人、そして重症度につきましては全員が軽症ということです。

 直近1週間の新規陽性者の数は679人と、今週は1日平均100人前後という状況が続いていまして、その前の週に比べて1.08倍ということで、高止まりの状況が続いています。

 

【資料4 コロナ病床の実質病床利用率】

【資料4 コロナ病床の実質病床利用率】

 一方、新規陽性者数の多さに対しまして、入院を必要とする感染者は抑制されています。オレンジのグラフ、松本圏域のコロナ病床の実質病床利用率は16. 5%ということ、また市立病院につきましても、発熱外来に訪れる方々の数は非常に多い状況ですが、コロナ病床は、現在使っているのが16床ですが、今日現在では7床にとどまっているということです。

 この新規陽性者数と入院者数の乖離(かいり)という状況が、今この第6波の後半においての顕著な傾向と見て取ることができます。

 

【資料5 新型コロナ“第6波”の感染状況【年代別】】

【資料5 新型コロナ“第6波”の感染状況【年代別】】

 感染状況を年代別で見ますと、右側のグラフがまん延防止等重点措置終了後、合わせて2,500人余りの方々です。3回目接種が完了していますので、高齢者については8%程度ということで、10代以下が全体の3分の1強の36%、また20代から40代の働き盛りの世代、また子育て世代が47%と半数近いという状況です。この20代から40代の方々は、家庭を持っている方であれば子供の親世代に当たるということでして、今日の新規陽性者も半数以上が10代以下と申しあげましたが、この20代から40代の方々の感染の状況が、家庭内での感染などによって子供の感染にもつながっているということが言えると思います。

 

【資料6 新型コロナワクチン 3回目接種 接種済と予約中の合計】

【資料6 新型コロナワクチン 3回目接種 接種済と予約中の合計】

 重症化予防について十分な効果が見込めている3回目の接種の状況ですが、20代から40代の方々について、接種券を送付済みの方々の中で接種を行ったあるいは予約をしていただいた方は、グラフの50%から60%になっています。この方々につきましてさらに積極的に接種を行っていただくことが、家庭内での感染経路などを通じた子どもたちへの感染の抑止ということにも効果的ではないかと考えています。

 

【資料7 新型コロナワクチン 3回目接種 週単位の予約状況】

【資料7 新型コロナワクチン 3回目接種 週単位の予約状況】

 ワクチンの接種の予約の状況ですが、今週につきましては、これまでに比して予約の状況伸びていないということでして、松本市が運営主体の接種も28%、18%という数字にとどまっています。モデルナにつきまして、副反応についても、1、2回目のファイザーと副反応は同等以下というケースが多いという報告が全国的にもなされているところです。改めて速やかなワクチン接種を、現役世代の皆さんにもお願いをしたいと思っています。

 

【資料8 新型コロナワクチン 3回目接種 ゴールデンウィークに接種を】

【資料8 新型コロナワクチン 3回目接種 ゴールデンウィークに接種を】

 ゴールデンウィークが来週以降始まりますが、先週(4月12日)も申しあげましたように、この期間の7日間、こちらはファイザーでも接種をしていただけるように、アルピコプラザ4階で接種を行います。ぜひ、なかなか現役世代の方々は、仕事の関係などでこれまで接種が難しいという状況におられた方々も少なくないと思われますので、この休日、さらにはレジャーの合間を利用して、4月から5月にかけて接種をしていただくことをお願いしたいと思っています。

 私からあと2件続けてご報告をさせていただきます。

 

【資料9 開館20周年 松本市美術館リニューアルオープン【よみがえる正倉院宝物】】

【資料9 開館20周年 松本市美術館リニューアルオープン【よみがえる正倉院宝物】】

 昨年の4月1日から大規模改修工事のために休館していました松本市美術館が、明後日4月21日から開館いたします。これがちょうど20周年という節目にも重なります。こちらの「よみがえる正倉院宝物」という特別展、開館20周年記念展を開催させていただきます。

 奈良・東大寺正倉院に伝えられた9千件におよぶ宝物、これにつきましては、その中から精巧な宝物の再現模造というもの、これは数百点におよぶとされていますが、その中からのえりすぐりの逸品を一堂に公開するという特別展です。これまでに東京、沖縄、札幌、名古屋で巡回展を行ってきていまして、延べ15万人の方が、この正倉院宝物展をご覧になっているということです。ぜひ、松本市民の皆さんにも、この美術館リニューアルに当たっての、再現された天平の美と技を堪能していただければと思っています。

 

【資料10 開館20周年 松本市美術館リニューアルオープン【リニューアル内容】】

【資料10 開館20周年 松本市美術館リニューアルオープン【リニューアル内容】】

 美術館のリニューアルの内容ですが、この大規模改修に当たりましては、照明設備のLED化、さらには空調設備の更新と展示環境の改修が主な目的でしたが、それに加えまして、多くの方々が使いやすい快適な空間になるように整備いたしました。

 主にこちらの3点ですが、受付カウンターのレイアウトの見直しや、デジタルサイネージを設置してスムーズに案内をさせていただくように改修いたしました。また、これまで美術情報図書室となっていた場所を、よりくつろげる空間にということで、子ども向けの絵本なども用意をして、「アートライブラリー」ということで改修させていただきました。さらに、子育て世代にも安心して来ていただけるように、授乳やオムツ替えのできる「赤ちゃん休憩室」を新たに設けています。

 市民の皆さんに質の高い芸術作品の鑑賞の場を提供するとともに、コロナ禍からの回復に向けた松本市の活性化、観光の振興ということにもつなげてまいりたいと考えています。

 

【資料11 YouTube撮影スタジオを新設 動画配信を積極的に展開】

【資料11 YouTube撮影スタジオを新設 動画配信を積極的に展開】

 続きまして、松本市のYouTube公式チャンネル、これは既にいくつかの動画を掲載させていただいているところですが、新たに市役所1階の市長応接室の一角にYouTubeの撮影スタジオを設けまして、これからより積極的に動画配信も展開してまいります。

 松本市公式チャンネル「松本のシンカ」と名付けまして、若い世代にも、あるいは幅広いチャネルを通じて情報を届けるよう努める手段です。できるだけそれぞれの政策、事業に携わった担当職員が、オリジナルな情報を端的にわかりやすく発信していくということを目指して取り組んでまいりたいと思っています。今日からこのスタジオで収録した動画の配信を始めています。松本市ホームページのリニューアルを今日配信させていただいています。これからさまざまな、もちろんこうした記者会見やマスメディアを通じた情報発信を引き続き積極的に行うとともに、ホームページ、SNS、さらにはこのYouTube動画という松本市の情報発信の手段を、より幅広く多元的に展開することで、市民に幅広く、さらには国内外の方々にも、松本市のことを広く知っていただく努力を続けてまいりたいと思っています。ぜひ皆さんにも松本市公式チャンネルのチャンネル登録をしていただければと思います。

 以上、私から報告をさせていただきました。ご質問お願いいたします。

 

【記者】

 コロナの関係ですが、やはりその鍵となっている40代以下の方の3回目の接種がなかなか伸びてこないのですが、予約なし接種ですとか、ファイザーの日を設けるとかやってきてはいるのですが、今後もうちょっと伸ばしていくという上で、何か市として独自に他県でやっているような割引ポイントを与えるとか、そういった対応は検討の中に入っているのでしょうか。

【市長】

 松本市を含めた長野県の、全都道府県の中での接種率は、上から10番目程度でして、必ずしも低い状況ではないと思っています。やはりお年寄りの方に比べれば今の現役世代の方は、まず新型コロナにかかった場合、重症化したり入院を余儀なくされたりするリスクは、明らかに当初に比べて下がってきているという現実があって、それを踏まえたときに総合的に判断をして、現段階で接種を見送られているという方々が一定数いらっしゃるということです。今後も引き続き、できる限りそういう世代の方々にとって接種しやすい環境に努めていくということ、さらには、これは国レベル県レベルでも、市長会の中でも意見が出ましたが、副反応への懸念を既にいろいろな形では払拭されているところも私は多いと思いますが、いろいろなチャネルでのそうした情報提供を重ねていくということに尽きるかなと思っています。今、社会経済活動との両立ということを前提とした動きに、全国レベルでも県内においても松本市においてもなってきています。もちろん一定の懸念は、子どもたちの感性者数が多いということや、今後変異株がまた新たな変異をする、そういうことへの備えということも大事なわけですが、その上で、最終的には国レベルでの重症化率の低いオミクロン株の特性、あるいはこの2年を通じて変異してきた新型コロナの行く末といったものを、科学的知見を集めて感染法上の位置づけを含めた大きな対処方針という議論を、ぜひ国レベルで始めていただきたいですし、私たちとしては、引き続きできる範囲のワクチン接種の促進や、子どもたちや若者の行動制限を最小限に抑えて、コロナからの回復ということを目指していきたいと思っています。

【記者】

 やはり3回目接種に関しては、副反応についての関心が高いと思いますが、市独自で副反応の数字ですとか、あるいはブレイクスルーで3回目接種をして感染してしまった人の数ですとか、そういった情報を市という枠の中で発信するということは今後あり得えますか。

【市長】

 副反応につきましては、まず副反応そのものが1、2回目と比べて重いから踏みとどまっているという方は、決して多くないのではないかというのが私の基本的な認識です。しかし、一定の副反応はあるという前提に立つと、仕事を休んで、あるいは接種した後の仕事への影響を考えたときに、仮に今のオミクロン株に感染したとしても、入院や重症化につながらないと判断をすれば、そこで見送られる方というのが出てきているというのが現実だと思います。ですので、より専門的な知見を集められる国レベルで、この副反応についてさまざまなチャネルでこれまで1、2回目と同等以下という発信はされていますので、我々としても、そのことをホームページ上などでお伝えしていくということだと思っています。

 また、ブレイクスルー感染については、これは当然、感染自体は一定程度あるという事実、これも共有されていると思います。一方で、ワクチン接種をすることで、感染する割合をこれも一定程度抑えられるということが知見として示されています。これが何%だからワクチン接種に進むか進まないかということには、今の段階ではあまりこの判断に影響を及ぼすものではないと考えています。改めて、お一人お一人の仕事やさまざまな要素が絡む中で、お時間を見つけていただいて接種をしていただく。いずれにしても、コロナとの向き合いも大きなフェーズの転換の間際まできていると私は考えています。そこに向けてお一人お一人、できる限りのワクチン接種もそうですが、日常の感染防止措置の徹底ということに取り組んでいただければと思っています。

【記者】

 「大きなフェーズの転換のとき」と市長がおっしゃったように、その時期かなと思うのですが、以前に5類感染症への引き下げ等の話もありましたが、今「XE」という新たな変異株が出ている中で、市長としての見方で結構ですが、今後ゴールデンウィーク後にまた感染爆発するのか、それともこのまま高止まりながらこのような状況が続いていってウィズコロナという形になるのか、どのように考えていらっしゃいますか。

【市長】

 もちろん私は医療の専門家ではありませんので、その変異の見通しや感染の展開を予測する立場にはございません。一方で、先ほど申しあげたように、新規陽性者と入院者の乖離(かいり)、つまり新規陽性者が増えても入院を要するような症状に至る人の数は減っています。これは、一つは入院や重症につながる可能性の高い60代以上のワクチン接種がほぼ完了していること、同じように基礎疾患を持つ人のワクチン接種が完了していることがあります。

 それともう1点は、これはさまざまな文献や資料からも見て取れ、有識者の方も指摘されていますが、大きな意味でいえば、ウイルスというものは長い期間を経ていく中で弱毒化し、そして社会と共存をしていく。100年前のスペイン風邪もおよそそういうサイクルを経過して3年程度で終息をしていったと言われています。ですので、今、世界各国新規陽性者の数は日本の10倍以上という国々の中で、この感染防止措置や行動制限の在り方を大きく緩和したり、あるいは感染症法上の位置づけを見直したりという国々が出てきていますので、今後政府の中でも、当然そうした議論が進められるものと思っています。楽観は戒めなければいけませんが、一方で大きな方向性としては、コロナからの回復ということに向けて着実に歩を進めていく段階にあるのではないかと考えています。

【記者】

 美術館の関係で、やはり人が集まる施設になるかなと思うのですが、状況的には今こういう状況でも、感染対策に留意してオープンという形を選択したという認識でよろしいですか。

【市長】

 全く問題はないと思っています。さまざまな行動様式の中で、美術鑑賞というのは最も声を出したりマスクを外して何かをしたりということの少ないイベントといいますか、施設の利用だと思っています。今、全国的にもプロ野球や Jリーグの観客制限をなくして開催されています。今、日本の基本的な行動の在り方は、マスクをしたり飲食のときの距離に留意をすることは変えないけれども、その上では行動制限を緩和、解除していくという状況です。先日(4月17日)の長野市でのマラソンも、感染対策を取った上で開催されました。こうしたように、松本市としても基本的なスタンスとしては、さまざまな2年間停止していた社会活動、経済活動を通常に戻していくことは可能な状況だと考えています。

【記者】

 YouTubeの動画配信についてお尋ねいたします。若い世代に情報が届くということを意図されての今回のスタジオ開設ということですが、扱う情報の中身は若い人たちだけをターゲットにするのか、どのような情報を扱っていこうと考えられているのか教えてください。また、随時情報発信されていくということですが、どのぐらいの頻度で発信されていかれるお考えかお聞かせください。

【市長】

 先ほど表記としては若い世代ということで、もちろん当然ですが動画を見る年配の方もいらっしゃいますし、この動画YouTubeという手段が、ある特定の世代や対象だけということではないということをまずお断りした上で、相対的には、今YouTubeというメディアは、若い世代がテレビを見なくてもYouTubeを見るという時代であったり、新聞はなかなかもう読まない、活字はなかなかハードル高いという世代が、視聴習慣としては持っているメディアだと考えています。今、紙媒体からインターネットの媒体に全体が大きく動いているときでして、このインターネット媒体の特徴は、非常にそれぞれの好み、趣向に応じてメディアが細分化されている、多元化しているということが、インターネット媒体、インターネットを中心とした情報発信の特徴だと思っています。SNSだけ取っても、若い世代はFacebookはほとんど利用しない、より新しい、動画や尺の短いものを好んで利用するといったことがございます。ですので、このYouTube動画配信というのも、そうした情報発信手段の多元化の一つとして松本市としては取り組んでいくということです。ですので、基本的にはできるだけ制作に手間暇をそれほどかけずに、松本市の政策や事業をいろいろな形で発信していくということで、例えば既に報道されている、松本城の受動喫煙防止区域に指定喫煙スペースを設けたとか、そうしたことをはじめとして、さまざまな問題を取り上げて発信をしていくということです。ですので、相対的に若い世代は意識をして取り組む、そのためには、一つ一つの情報の出し方があまり時間の長いものを作っても見ていただけないでしょうから、端的にわかりやすくということ、そして私も元々はテレビの人間でしたので、テレビとインターネットの媒体の違いというのはかなり大きいものだと認識をしていますが、そうしたことも、できるだけ市役所内での若い世代の感性やさまざまな他の動画チャンネルなども参考にしながら、工夫をして取り組んでいきたいと思っています。また頻度につきましては、ノルマ的なものを設けてやるつもりはありませんが、一方でなかなか更新がされない、新しい情報が出てこないということは、このYouTube動画という媒体にとっては魅力的なものにならないと思っていますので、これから進めながら、どのぐらいの頻度でやっていくかということになりますが、できるだけ数の方も多く出していけるようにと思っています。ちなみに、最終的にはチャンネル登録をしていただく方の数が多くないと、大勢の方々に情報を伝えることはできません。マスメディアが、現時点においては圧倒的に多くの人たちにものを伝えることについてはアドバンテージがあるわけですが、ぜひこの独自の情報発信手段というのは、さまざまな形で自治体も充実させることは、市民サービスの向上ということにつながるものだと思っていますので、積極的に取り組んでまいりたいと思います。

【記者】

 新型コロナに関係してですが、先日、松本城管理事務所で年度別の来場者がまとまりました。やはり入国制限の影響もあって、外国人の来場者が2年連続でかなり落ち込み、昨年度は過去最低となっています。先ほどの市長のお話でありました、フェーズの転換の間際にきている、政府の対応も変わってきているという中で、3月には国の方で入国制限の緩和もあり、今のところ観光客は除かれていますが、ビジネス客、技能実習生、留学生などは容認という動きが出ています。松本市は、今までインバウンドでも松本城の観光に力を入れていた経緯がありました。今後、外国人観光客を呼び戻していく上での展望がありましたらお聞かせください。

【市長】

 2年間で事実上外国人観光客は蒸発したといいますか、消滅したという状況に近かったと思います。それはもう、この入国制限があり、国境を越えて移動するということが事実上自由にできない状況でしたので、ある意味当然ではあります。今後も当面は、外国から日本に、松本に観光目的に自由に往来をという状況が来るにはまだまだ時間を要すると思っていますので、インバウンドについて本格的に具体的な対応をとっていくというタイミングは、もう少し先かなと思っています。そのときに、あるいは今からでもやるべきこととしましては、先ほどの情報発信と重なりますが、松本城の今ある魅力を、どうさまざまな国の人たちにより広く伝えていくかということだと思います。その際、SNSでありYouTube動画という手段は、いわば事実上、広告宣伝費をかけずにできる部分ですので、ここの部分の充実強化ということは、どの自治体も取り組むことではあると思いますが、松本市としてもポイントとして力を入れていきたいと思います。ちなみに、松本城管理事務所が行っていますInstagramは、今週5日、5回は新たなコンテンツを投稿しています。フォロワーが1万4,500人ということで、かなり増えてきています。お城の一番で見ますと、熊本城が2万1千人ぐらいのフォロワーがいるということですが、それに次ぐぐらいの状況だということで、やはり、松本城の天守閣をはじめとした美しさを見ていただく機会を、海外においてもその手段を我々として持ちながら行っていきたいと思っています。その上で、当面はインバウンドの需要は見込めないという前提で、やはり国内の方々に、より多くコロナ前以上に足を運んでいただくということが目指すところだと思っています。ちなみに、一昨日(4月17日)までの4月の入場者数は5万5,921人ということで、コロナ前の3年前の令和元年度の63.1%にあたる数でした。コロナ前の3分の2近くの水準ということで、今のコロナの感染状況などでまだ元に戻る状況までは至っていませんが、国内においての移動の自由、レジャーや観光を感染状況と両立させながらやるという方向性は、こうしたことにも一定程度表れていると思います。ですので、国内に向けても、さまざまなメディアや私たちの情報発信をより積極的に行うこと。そして、これはもう少し1年2年という話ですが、お城周辺の三の丸エリアの整備あるいは外堀大通りが今年度中には完成いたしますので、その周辺をどのように活用するかといったことなどを通じて、松本城周辺の魅力を高めていくということ。これもよりここから本格的に取り組んでいく必要があると思っています。

【記者】

 先週の15日と昨日(4月18日)と2回に分けて、市が予算とか実施計画で重点戦略に掲げたもの、DXやゼロカーボンについて庁内の総合戦略会議が開かれましたが、市長冒頭のあいさつで実のある議論をということで職員に呼びかけていましたが、実際どのような成果があったのか、特に優先度を高めて取り組むべきという、何かそういう浮上した政策などがあれば教えてください。

【市長】

 日常のいろいろな取り組みを行っている中での会議ということで、五つの戦略テーマ、重点戦略、一つ一つでいうと1時間半から2時間という限られた時間での会議ということが前提にあります。その中で私としては、新たな総合計画を本格始動するこの令和4年度を、五つの重点戦略の中で何をどう取り組むかということの大きな整理を、この2日間を通じて行おうということでやりました。DX、ゼロカーボン、ポストコロナ、新交通、人口定常化と五つを掲げていますが、その中でも例えばゼロカーボンと新交通という部分につきましては、ゼロカーボンについては、条例そしてコンソーシアムさらにはエネルギー事業会社といった構想は動き始め、これをどう実効あるものにしていくかという段階であったり、また新交通については、路線バスの公設民営化あるいは松本駅前のハブ機能の強化といった構想、取り組みを具現化していくという意味で、今挙げた二つは着実に推進していくということがメインになる領域でして、議論としては着実に推進していくための課題や、この1年どういう優先順位で、どういうスケジュール感で取り組むかということが整理をしたことです。

 一方でDXにつきましては、スーパーシティ構想の中で掲げていて、そしてそれを改めて松本市として取り組んでいこうということの健康データを活用し、市民の皆さんの健康づくりに資するようなシステムといいますか枠組みを作っていくという課題を中心に、議論をいたしました。フレイル予防という、市立病院も掲げていく松本市の健康政策の柱の部分を中心に、健康、医療、福祉、子育てといった社会のデジタル化の包括的な仕組みを、どういう方向で進めていけるかということを整理いたしました。

 また人口の定常化でいきますと、個別の施策というのは、今年度の予算にもいくつか盛り込ませていただいて動き始めていますが、改めて、安心して結婚、出産、子育てをする、またその土台となる若い世代が、松本の地に仕事と住まいをしっかりと確立できることを、総合的に骨太な政策としてまとめていく必要があるということで、ここの部分につきましては、そうした観点からのチームといいますか、プロジェクトで進めていこうということを確認いたしました。

 またポストコロナにつきましては、松本のポテンシャルを最大限に生かした新たな魅力をどうつくるかということで、地域デジタル通貨の可能性や、あるいは新たなスポーツエリアの可能性といったことについての議論を始めたところです。冒頭にも申しあげましたが、この1テーマごと2時間程度の議論を通じて、確認したこと、まだまだ詰めなければいけないことさまざまありますので、今後実施計画プロセス、また来年度の予算編成プロセスというところに向けて、各部局、さらには横断的な枠組みで取り組んでまいりたいと思っています。

【記者】

 実施計画、あるいは来年度予算へのプロセスということだと思いますが、今いろいろ市長挙げられた中で、補正対応をしてでも年度内に早期立案すべきと考えている施策などはありますでしょうか。

【市長】

 今申しあげたのは大きな捉えるものですので、補正対応でということは基本的には今大きな枠組みとしてはありません。ただ、そういう中で直ちにこのことはできるよねといったことは、今後のそれぞれの議論の中で出てくる可能性はあると思っています。

【記者】

 ウクライナ支援についてお伺いしたいのですが、長野県が取りまとめている、県と連携して支援を検討する市町村に松本市も手が挙がっていますが、まだこれからだと思いますが、具体的にはどういった支援を県と検討していくということを想定していらっしゃいますか。

【市長】

 今のところ、まだ、ヨーロッパから日本まで避難民の方がこられるということの数は、非常に限定的だというのが現状だと思います。その状況の中では、松本が現実的に避難民の方を受け入れるケースというものは、まだ想定しにくいと思っています。現時点で松本に住んでおられる方の中で、そうしたウクライナからの避難民を、身寄りのある方ない方受け入れる可能性のある状況があるかというのは、いくつかのチャンネルで当たったところですが、現段階では確認はされていません。その上で、今後可能性があるとすれば、ウクライナ危機が長期化する中で、ヨーロッパ周辺、ウクライナ周辺で避難されている方が、もう少し長い期間落ち着いた場所で避難生活を送らざるを得ない。そういう状況になったときに、日本国内にも今よりも大勢の方々が来られる、そうなったときに、都道府県を通じてどのぐらいの方々を受け入れられるかということが私達にも紹介があるということが、現実的に想定されるパターンだと思っています。ですので、長期的な滞在ということが必要になったときの松本市での対応ということですので、住まいですとか子どもたちの学校、さらには医療、そうした支援を松本市で行う検討、準備は、担当部局に指示をしています。またもしそうなったときに、一つ一番大切になるのは言語、言葉の問題だと思っていますので、限りはあると思いますが、松本市の中での多文化共生というところに関わってこられたさまざまな市民団体や関係する方々とも、そうした事態も見越して緊密な連携をとっていきたいと思っています。

 

【秘書広報室】

 以上で市長定例会見を終わります。

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

 

 

皆さまのご意見をお聞かせください

お求めの情報が充分掲載されてましたでしょうか?
ページの構成や内容、表現は分りやすかったでしょうか?
この情報をすぐに見つけられましたか?
Adobe Reader<外部リンク>
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

松本市AIチャットボット