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市長記者会見 令和6年(2024)4月24日

更新日:2024年4月24日更新 印刷ページ表示

記者会見の内容

​令和6年4月24日 市長定例記者会見
資料1 新松本市立病院建設事業 事業収支計画 市議会で了承


【資料1 新松本市立病院建設事業 事業収支計画 市議会で了承】

 

【市長】

 私からは昨日と本日の市議会でご了承いただいた3件についてご報告をいたします。まず1点目は、市立病院の収支計画が市議会で了承をされたことについてです。こちらにつきましては、2月の委員協議会で次の2点について十分な説明がないということで了承に至らなかったわけであります。

 1点は、新しい病院の病床稼働率の目標設定が適切かどうかという点でございました。現在の病床数は199床ですが、新しい病院は19床削減して180床になります。病床稼働率を見る際には、その数から6床の感染症病床を除き、現病院が193床、新病院は174床が分母になります。現病院の193床を分母として見ると、去年の12月から今年の3月にかけて、目標としている95.4パーセントに近い水準で病床の稼働が進んできております。この現病院の分母を新病院の分母の174床で換算いたしますと、97%、104%、102%、108%となりまして、目標稼働率は十分に達成ができる見込みであり、令和16年からは経常黒字に転換できるということでご理解をいただきました。

 もう1点の新しい病院の施設設備の耐震性能につきましては、資料1のマップの波田駅周辺が松本駅周辺の中心市街地に比べると、地震で揺れにくい地盤であるということをデータに基づいてご説明をさせていただきました。コスト面などを考えたときに、耐震構造で設計することが妥当であるということでご理解をいただきました。これを受けまして6月の補正予算に実施設計に関わる費用を計上して、今年度中に新病院の実施設計に着手し、令和10年3月に開業を目指したいと考えております。


資料2 眺望を活かした誰もが楽しめる公園へ アルプス公園南側開園部の再整備 基本計画を策定
資料2 眺望を活かした誰もが楽しめる公園へ アルプス公園南側開園部の再整備 基本計画を策定
資料2 眺望を活かした誰もが楽しめる公園へ アルプス公園南側開園部の再整備 基本計画を策定
資料2 眺望を活かした誰もが楽しめる公園へ アルプス公園南側開園部の再整備 基本計画を策定


【資料2 眺望を活かした誰もが楽しめる公園へ アルプス公園南側開園部の再整備 基本計画を策定】

 

【市長】

 続きまして、アルプス公園の南側開園部の再整備についてです。基本計画を策定し、本日市議会の了承をいただきました。このアルプス公園南側開園部は、改めて大きく3つのゾーニングということで整理をいたしました。

 ドリームコースターや「小鳥と小動物の森」と、遊具の広場などがあるファミリーゾーンにつきましては、今後多様性に着目した再整備を適宜実施していくことになりました。また、現在音楽広場と称しているマレットゴルフゾーンにつきましては、臨時駐車場へ機能転換を図っていきます。そして、キャンプ場整備で焦点となったエントランス眺望ゾーンにつきましては、松本平の眺望を生かし利用者を限定しない憩い・交流空間にしていくということで、それぞれに整備を行っていく計画になっております。この計画のうち、アルプス公園のゲートウェイともいえるエントランス眺望ゾーンにつきましては、新たな展望台の整備と、キャンプ場の整備を検討していた場所を利用者を限定しない多目的広場とし、駐車場から多目的広場とピクニック広場へ向かう勾配の緩い遊歩道を整備するという内容になっております。

 このうち展望台について詳しく説明させていただきます。まず、従来展望台として活用していた旧まきば山荘の建物は、耐震不足であることが分かったため解体をしました。現状は道路側に限定した展望スペースになっておりますが、展望デッキの眺望を最大限に活用できるように、できるだけ前に張り出した形で整備をいたします。延床面積はおよそ330平方メートルになります。デッキの表面は木製で、開閉式の日除けであるファーリングシェードの設置を予定しております。また、展望台のデッキの下のスペースにつきましては、トイレや授乳室、休憩所などを設置します。

 もう一つ、資料2に水色と黄色でお示しした部分の、一時期キャンプ場の整備を検討して計画を撤回した臨時駐車場であった場所につきましては、2つの多目的広場として芝生を整備します。まず、多目的広場Aにつきましては眺望を生かして利用者を限定しない憩い・交流の空間、広大な芝生広場にする計画でございます。また、多目的広場Bにつきましては幼児から利用できる遊具を設置して、子どもの見守りや休憩用のベンチなどを併設する計画でございます。こちらも本日の市議会で基本計画の了承をいただきましたので、6月の補正予算で実施設計の経費を計上する予定でございます。


資料3 2050ゼロカーボンに向けた起爆剤に 地域エネルギー事業会社を設立へ
資料3 2050ゼロカーボンに向けた起爆剤に 地域エネルギー事業会社を設立へ

【資料3 2050ゼロカーボンに向けた起爆剤に 地域エネルギー事業会社を設立へ】

【市長】

 次に、地域エネルギー事業会社の設立についてです。こちらにつきましては、再生可能エネルギーの供給と開発、それに伴う良いサービスを提供により、松本平の脱炭素社会を実現し、地域内経済循環の構築と地域課題の解決に貢献するという目的のために、松本市が市内の企業に呼びかけて事業会社の設立を目指しているものでございます。主な事業内容は2つございまして、小売り電気事業と太陽光PPA事業であります。小売り電気事業につきましては、松本クリーンセンターの廃棄物発電からの余剰電力を事業会社が買い取りをして、それを学校や福祉施設などの公共施設へ売電をするというものでございます。太陽光PPA事業につきましては、太陽光パネルを公共施設に設置して、そこから売電収入を得るというものでございます。こちらの設備の設置に費用はかかりません。

 この事業計画案につきましては、松本ガス株式会社が中核となって作成をいたしました。株式会社の名称は検討中ですが、運営体制は資料3に示させていただいたとおり、松本ガスが55%を出資し、代表取締役1名と取締役2名を出していただくことになっております。その他に、東洋計器株式会社が太陽光発電設備の施行や維持の支援。エアウォーター東日本株式会社が再エネ電源開発の支援。松本信用金庫が資金調達やリース支援というように、それぞれ役割を担っていただきます。まずはクリーンセンターからの電源調達が当面の柱になりますので、クリーンセンターの施設組合である松本市、塩尻市、山形村、朝日村の2市2村がそれぞれの規模に応じて出資をするという体制でございます。この事業会社につきましては、令和7年度当初から本格的な事業が開始できるように準備を進めていくものでございます。

 

【市長】

 最後にもう1点私から申し上げます。本日、株式会社井上が来年3月31日をもって松本駅前の店舗の営業を終了し、アイシティ21の百貨店等と統合するという発表をいたしました。井上は、商都松本の象徴的な存在として来年創業140年を迎える老舗の百貨店でございます。その節目として今回非常に重い経営判断をなされたと受け止めております。商都松本の象徴的な存在でありましたので、松本市の商業やサービス業に対しても少なからず影響があると認識をしております。ただ昭和40年代に松本駅周辺の区画整理事業が行われて50年ほどが経過した今、まちを更新するタイミングに来ているとも言えますので、松本市の中核エリアを再活性するのに格好の機会が訪れたと受け止めていきたいとも考えております。

 これまで松本駅東地区の高度化と集積化の検討が必要ということと、公民連携のまちづくりに関して松本市として主体的、積極的に関与していくと申し上げてきましたが、改めて松本駅前から松本城周辺までの市街地の中核エリアの見取り図を描き直し、商業はもとより観光、交通、住居、そして金融と、そこへ都市計画の専門家も交えたオール松本の体制で、速やかに再設計に取り組んでいきたいと思っております。

 私からは以上であります。

 

【記者】

 井上百貨店の松本駅前店舗の終了の関係でお尋ねします。先ほど、松本駅前から松本城周辺の中核エリアの見取り図を描き直すとおっしゃいましたが、具体的にどのように進めていくお考えなのかということと、パルコの後利用の関係で公民連携のまちづくりが頓挫したという経緯から、どのように市民や市議会の理解を得て進めていくのかをお聞かせください。

 

【市長】

 先ほど申し上げたことの繰り返しになりますが、今回の状況は商業だけではない観点で考えていく必要があると思っております。区画整理事業から50年が経過した松本駅周辺につきましては、文字どおりまちの新陳代謝を図るタイミングに来ているという認識をもって、この数年松本市役所の中で議論をしてきたところでございます。今回の事態や松本駅周辺に関しましては、これまでもアルピコ交通とJR東日本長野支社とで意見交換を重ねた上で、交通事業者、また施設所有者として積極的に協力するという意向を示していただいております。先ほど申し上げた商業、観光、交通、居住、それを支えていただく金融、そして都市計画の専門家も交えたオール松本の体制をつくり、再設計に取り組んでいきたいと思っております。具体的な枠組みの調整はこれからでございます。

 

【記者】

 今回の井上百貨店松本駅前店舗の終了の関係は、市長はいつ頃どのようにお知りになったのか教えてください。

 

【市長】

 非公式には伺っておりましたが、時期や内容については差し控えさせていただきます。

 

【記者】

 松本駅から松本城周辺までの中核エリアについての見取り図というのは、いわばビジョンのようなものと考えてよろしいのでしょうか。

 

【市長】

 庁内でもビジョンとは幅の広いものだということで、いろいろと意見交換をしております。私なりのイメージにつきまして、あえて見取り図という言葉を使わせていただきました。来年の2月にパルコ、3月には井上が閉店になると考えたときに、それぞれの民間事業者の皆さんも次をどうするかという検討を進められているところだと思っております。役所の中でいきますと計画をつくる際には、段階を踏み詳細なものをつくるということになるのですが、この件に関しては令和6年度の3月末までには中核エリアの大きな絵柄をイメージして、商業、観光、交通、居住といった観点から共有できるものをつくることが必要ではないかと思っております。

 見取り図という表現で説明をさせていただきましたが、先ほど申し上げたとおりこれから具体的にどのような受け皿や枠組みをつくり、どのような方々に検討していただくかを詰めていきたいと考えておりますので、ビジョンと呼ぶのかビジョンという言葉ではないのかはあまり重要ではないと思っております。

 

【記者】

 オール松本の体制というのは、検討組織のようなものという捉え方でよろしいでしょうか。

 

【市長】

 そうですね。

 

【記者】

 市を更新するタイミングに来ているというご発言がありましたが、おっしゃるとおり土地区画整理から50年つまり半世紀経ち、ビルも軒並み古くなっている中で、改めて土地区画整理に取り組むことも視野に入れているのかお聞きします。

 

【市長】

 今は区画整理という制度を使って何かをやるという状況ではないと思っております。一方で、それぞれが民間投資をしようにも大きな方向性の共有がないと、なかなか進まないところがあると思っております。エリアとしては松本駅の周辺から松本城までと申し上げましたが、とりわけ松本駅周辺、駅前大通りから南側の井上の店舗もある場所も含めて、松本駅お城口の辺り一帯については関係する方々と認識を共有してどのような方向に進んでいくのかを、松本市が下支えをして、ときにけん引役になり進めていきたいと思っております。

 

【記者】

 その中にはパルコの敷地も入ってくるという認識でよろしいでしょうか。

 

【市長】

 先ほど申し上げましたように駅から松本城にかけてということであります。残念ながらパルコの後利用につきましては、我々の関与の度合いは限りなく小さくなり、民間企業同士でこれから行われる交渉に委ねざるを得ない状況だと思っております。

 今回駅前につきましては、アルピコ交通とJR東日本には、松本市が再活性に向けて動き出すのであれば積極的に協力していくという意向を示していただいております。井上の閉店後どうするかについては未定ということでございますが、松本市の老舗百貨店として商都松本を支えてきた井上であり市民の愛着も人一倍あると思っておりますので、駅前周辺については改めて公民連携という視点を持って取り組んでいかなければならないと思っております。

 

【記者】

 松本パルコ関係はエリアの中には入るけれど、民間企業同士の交渉になっていくので市の方では関与せずに、先ほどの見取り図の対象外になるということでしょうか。

 

【市長】

 先ほど使った見取り図という表現は、松本駅からお城までのエリアの中にも、詳細に我々が描けるところと、描くことが難しいところの濃淡があると思います。すでに実際に進んでいるもの、例えば市役所の本庁舎の取り扱いを除けばお城周辺でいろいろな公共事業が進んでおりますし、今の段階ではそうしたことを踏まえて松本駅周辺を中心に描き直すことを考えているところでございます。

 

【記者】

 松本市民にとってパルコと井上は2大巨頭と言ってもいいほどで、閉店のショックも大きいと思います。先ほど市長がおっしゃっていたタイミングというのは、前に進むというチャンスと捉えられるようなタイミングに来ているということでしょうか。

 

【市長】

 はい。もちろん楽観していい状況ではないと思いますが、一方で悲観しすぎてもいけないと思っております。商業やサービス業の構造変化が起きて、モノ消費からコト消費やトキ消費というものに比重が移ってきている中で、松本市にとどまらず全国各地、大都市も含めていずれはそのことに向き合い、対応していかなければならないと思っております。それが同じタイミングで来たということは、ダメージが大きくなる可能性もありますが、この問題をオール松本として受け止めながら同時並行的に民間投資が進むように公共投資をして、下支えの役割を行っていくという意味ではチャンスにもなりうると考えております。

 

【記者】

 自治体が主導するまちづくりというのが理想になるのでしょうか。

 

【市長】

 主導という言葉はおそらく強すぎると思います。我々の予算規模からしても行政ができることには限りがあります。また、役所の持っている硬直性や議会や市民の皆さんの理解を得て進めるという民主的手続きの面を、前面に出して主導するということでは必ずしもないのではないかと思います。我々としては環境整備やコーディネーターとしての役割をどう果たしていくのかが問われる局面であり、その役割に対して主体的、積極的に行政が担っていく必要があると思っております。

 特に建物や業態の新陳代謝をする主役は、民間企業、民間資本になると思っております。そのときに行政のサポートや参画があればより投資が進みやすくなるということで、以前のパルコの例であれば行政が一部施設を賃貸することも手段の一つだと考えて行いましたし、これからもいろいろな形で行政の参画・支援と連携・協力をしていくべきだと思っております。

 

【記者】

 県の食肉公社の行き先について、松本市もいろいろお願いされて苦しいところではあると思うのですが、現段階ではどのようにお考えでしょうか。改めてお聞きします。

 

【市長】

 その件に関しましては未定でございます。ただ、長野県にも音頭を取って動いていただいておりますし、松本市としても新クリーンセンターの建設という避けられない重要課題を抱えておりますので、長野県あるいはJA全農との協議はこれからも精力的に行っていかなければいけない段階にあると思っております。

 

【記者】

 他府県では公設民営などで行政が関わる施設もあるようですが、長野県や松本市の役割というのは市長が県からお願いされている側として、どのように捉えていますでしょうか。

 

【市長】

 これも皆さんに十分お伝えできてないところでございます。松本市は土地をお貸ししているという面では、食肉公社に対する役割を大きく担っている部分がございます。しかし、食肉処理施設を松本市内の業者が利用するという観点に立ちますと、長野県内の自治体の中でも極めて小さな比率でありまして、この先経営に参画することはないと思っております。つまり、公設民営の施設をつくっていくときの主導をする役割というものは、基本自治体ではなくもう少し大きく捉えて、JA全農自らが経営する中で限界がある部分へ公費を投入することも含めて、支援の枠組みをつくるということを長野県がどこまで主導されるかということだと思います。そのときに、松本市だけではなく自治体が担うケースがこれから出てくる可能性はあると思っております。

 

【記者】

 井上百貨店の閉店に関連してお尋ねします。先ほどまちを更新するタイミングに来ており再設計が必要との認識を示されましたが、閉店が決まった井上百貨店をはじめ松本駅前のビルが軒並み古くなっていく中で、まちを更新する際の高さ制限について市長選の際に緩和する考えがあるということも伺ったのですが、現状市長はどのような考えをお持ちか教えてくだい。

 

【市長】

 それにつきましては議会答弁あるいは記者会見でも申し上げております。松本市の高さ制限は松本城天守というまちのシンボルや、北アルプス、美ケ原高原の眺望というものを先人の皆さんが大切にしてきたもので、今このまちに住んでいる私たちもその大切さを共有していると思っております。一方で、現状におけるような高さに留めるべきかどうかは論が分かれるところだと思っております。松本市としては松本城の東、駅前大通りから南側のエリアについて、高度化と集積化が必要ではないかということで庁内での検討をしております。今回の井上の閉店を踏まえて、先ほど申し上げたような取り組みをしていく際には、高度化と集積化の議論は避けられないと思っております。

 

【記者】

 オール松本の中で、高さ制限の基準の見直しも検討材料に入るということでよろしいでしょうか。

 

【市長】

 もちろん最終的に景観審議会や、手続きを踏まないと決定にはなりません。しかし、今回の松本駅前から松本城周辺までの見取り図を描き直すといったときに、松本駅東側の高度化と集積化はテーマにしていただきたいと思っております。

 

【記者】

 先週のパルコとの協議の打ち切りに続いて、今回の井上百貨店駅前店舗の営業終了ということで、中心市街地に後利用がどのようになるかわからない商業施設の店舗が2つあることになってしまうと思います。前回の会見でも少しお話を伺ったのですが、改めて中心市街地をどのような空間にしたいのかということをお尋ねします。パルコの後利用の関係で、子どもが主役、若者が集う場所とも発言されていたと思うのですが、そのような考えは引き続きあるのでしょうか。

 

【市長】

 松本市はお城を中心に明治以来少しずつ地域を広げており、西は上高地・北アルプスまで、東は美ケ原高原までであります。また35の地区ということで、市街地や近郊、郊外部、山間部という言い方をしておりますが、大きく3層になる都市であります。その中で、改めて松本駅から松本城までの中核エリアはどういう場所であるのか、例えば今人口のボリュームがあるのは鎌田や庄内や芳川でありますが、本当の意味で賑わいの中心として松本市民をはじめ市外から訪れていただけるエリアとして、これからも賑わいを生み出していかなければならないと考えております。その賑わいがエリアの活力になり、エリアの活力は松本市全体の活力になり、それが新たな仕事を生み出して、その仕事を核として松本市全体に住んでいただく方の数を減らさないようにしていく、いわゆるダイナモの役割をこの中心市街地、中核エリアはこれから果たしていく必要があると思います。そのときに、先人から引き継いできた商都松本の、商業という概念が変わり外国人の方を含めて観光がこのまちの豊かさや活力になり、そのベースとなる中心市街地における交通の在り方や、中心市街地に新たに住まうライフスタイルといったものを改めて描き直したいと思っています。その中心になるのは先ほど申し上げましたように、松本市の中で最も賑わいと活力がある場所へ、これからの時代に合わせて皆さんとともに描き直していくことだと考えております。

 

【記者】

 今は市民の皆さんにとっても中心市街地がこれからどうなるのかという関心が高まっているタイミングですが、今後市民の方々の中には、どのように中心市街地の活性化に関わっていったらいいのかと疑問に思う方もいらっしゃると思います。改めてこれから市民の皆さんが、どのようにこの問題について関わっていけるのかをメッセージとしていただけますでしょうか。

 

【市長】

 例えばパルコの後利用ですと、来年3月を期限に建物をどうするかという問題があります。今度はよりスケールの大きな面的な広がりを持った整理と下支えをしながら、松本市の経済に関係するさまざまな営みに関わる方々と整理をすることが何よりも必要だと思っております。それをメディアや議会を通じて、お一人お一人の市民の皆さんに丁寧に届けて、そこで描いた大きな見取り図の中で民間資本がどのような投資をしていくのかを、市民の皆さんの見ていただく中で進めていかなければならないと思っております。

 

【記者】

 パルコの関係でまちづくりの方にばかり目が行ってしまったのですが、働く方も非常に多い中で雇用面での心配や、市の関与についてどのようにお考えでしょうか。

 

【市長】

 井上側がどのようにアイシティの方に機能を移し、社員の皆さんをどのように移行するのか、あるいはしないのかということの詳細は明らかでありませんので、今何が必要なのか現時点では把握できておりません。これに関しては井上だけではなく松本市で働いている皆さんに急激な変化があるということであって、それに対した支援や協力が必要になれば、松本市としてもしっかり受け止めて検討していかなければならないと思っております。

 一方で、現在大きなトレンドとしては人手不足でありますので、そうした状況の中でどのような影響が出てくるのか注視をしていかなければならないと思います。

 

【記者】

 先ほどの質問の中で、令和6年度中までに大きな見取り図を描くというご回答がありましたが、現時点での目標はそこに設定しているということでよろしいのでしょうか。今回の松本パルコの問題にしても民間とのスケジュール感やスピード感の違いというのがネックになったというところがあると思いますので、改めて考えをお聞かせください。

 

【市長】

 先ほど申し上げたとおりであります。井上の閉店が今回このタイミングで公表になりましたので、これからいろいろと民間の動きが活発化すると思います。そのことを今の段階で念頭に置いたときの目途として、今年度末と考えております。

 

【記者】

 井上側から今回市に対して、何らかの関与や期待あるいは直接打診があったかどうかお聞かせください。

 

【市長】

 現段階では具体的にはございません。

 

【記者】

 大きな見取り図をつくった上で、市長の期待する効果というのは民間投資が進むことだと思います。その場合行政として見取り図に基づいて新たな制度を作ることや、プロジェクトを進めるということも考えられるのでしょうか。

 

【市長】

 そうです。現在の事態の前からですが、市役所庁舎の再編の中で駅前には何らかの機能を置き、申請手続きを行うことができるようにすると申し上げてきております。もちろんこれから議会と調整を図っていかなければいけませんが、いずれにしても松本駅周辺はどういうエリアであるべきなのかということと、どのような公共の機能があるのが望ましいのかという議論にもなっていくと思います。我々としてもそのことを常に念頭において考えていきたいと思っております。

 

【記者】

 アルプス公園の南側開園部の再整備の関係でお尋ねします。基本的に住民や有識者など、魅力向上検討会議での提言を踏まえている内容だと理解しているのですが、音楽広場を混雑期に臨時駐車場にするという話につきましては、提言書の中になかったと思います。今日の協議会でも公園計画の性格上どうなのかというご意見もあり、このあたりについて市長はどのようにお考えでしょうか。

 

【市長】

 私もどちらかというと、こちらに問題意識をもって進めてきました。私の理解としてはどこかに臨時駐車場も備えておくことが妥当ではないかということで収まったと認識をしております。課長なにか付け加えることはありますか。

 

【公園緑地課長】

 臨時駐車場につきましては、サウンディング調査や指定管理者とも協議をした上で基本計画を作成をしているという状況でございます。その協議の中でも混雑期に対する臨時駐車場はどうしても必要になってくるという意見があり、それを踏まえて今回臨時駐車場を設置するという計画をしたものでございます。以上です。

 

【記者】

 市立病院の建設事業収支計画についてお聞きします。今回、継続協議となり3カ月遅れが出たと思うのですが、開業時期は変わらずに影響もないということでしょうか。

 

【市長】

 はい。令和10年3月までに開業は可能という認識を持っております。

 

【記者】

 この3カ月の遅れは取り戻すという認識でよろしいでしょうか。

 

【市長】

 そういうことになります。

 

【秘書広報室】

 以上をもちまして、市長定例記者会見を終了させていただきます。

 

 

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

 

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