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平成29年度 受賞作品

ページ番号:620-200-014

更新日:2017年11月14日

 松本市景観賞は、市民意識の高揚と、良好な景観形成に向けた市民のまちづくり活動の推進を図るものとして、平成元年にはじまりました。
 本年度は、最優秀賞1件、部門賞2件、奨励賞9件の全12作品が受賞となりました。
 これまでの応募総数は799件にのぼり、受賞作品数は242件をかぞえます。

最優秀景観賞

北栗の家

北栗の家1

北栗の家2

所在地:島立4058番1
所有者:伊藤公二
設計者:伊藤きみじ建築研究室
施工者:株式会社 五条建設  

 のどかな田園風景の中に点在する屋敷林、その背景に広がる美しい山並み。そんな、郷愁をそそる松本の伝統的な屋敷林のある風景を大切に引き継ごうとしている姿勢を特に評価します。
 集落の入り口を印象付けるような位置に建つこの建物は、建て替え前からランドマークとなっていたと思われる大きな庭木に寄り添うように建ち、モダンな住宅として生まれ変わりながらも周囲の田園風景と見事に調和しています。
 無垢の木目をアクセントとしてあしらった黒塗りのシックな装いの低層住宅は、衛星放送用アンテナや電気通信設備の設置位置に更なる工夫の余地があるものの、前庭側の見え方に配慮し軒樋を付けず、庭に敷かれた砂利に雨水を落とすなど、細やかな景観への配慮がなされ、存在感がありながらも屋敷林を引き立てるように落ち着いた雰囲気となっています。
庭園にある水景や、外周に設置された大和塀、既存の樹木や自然石を活かした外部空間の作り方には、この建物に関わった方々のこの場所の持つ歴史への敬意を感じると共に、これまでの美しい風景を次の世代に残そうとする意図が伝わってきます。

部門賞

《 建築物・工作物部門 》 公益社団法人 才能教育研究会 才能教育会館

公益社団法人 才能教育研究会 才能教育会館

所在地:深志三丁目10番3号
所有者:公益社団法人才能教育研究会
設計者:株式会社アーキディアック
施工者:北野建設株式会社

 エントランスに曲面をうまく使い、人が建物内部へ誘われていくようなつくりで、非常に開放的な建物である印象を受けました。外壁を明度の高い白系の色とし、エレベーター部分をガラスで構成し、その内側を石調の仕上げ材で覆うことで、建物全体に明るいイメージを創出し、前面の通りへの圧迫感を抑えています。その明るいイメージが、閉鎖的で暗い印象を受ける通りに対して良い影響を与え、改修前と比べて通り全体が明るくなったという印象を受けました。この建物が持つ周辺環境への影響力と、地域の景観向上への貢献力を高く評価しました。
また昨今、近代建築が取り壊される傾向にある中で、既存の建物を残すことで歴史を保持し、新しいデザインと融合させ現代の姿に変化させています。今後も地域のシンボルとして、この建物の記憶が永く引き継がれていくことを願います。 

《 建築物・工作物部門 》 岡田の家

岡田の家

所在地:原215番1
所有者:元木博彦
設計者:一級建築士事務所MTKarchitects目時 亮(現・株式会社mA建築計画工房)
施工者:松本土建株式会社/株式会社庭蒼

 前面の通りから駐車場を前景として庭越しに望む背景の山並みが低いプロポーションの建物の屋根につながり、山々の深い緑と建物外観の白・黒とが美しいコントラストをなす住宅です。駐車場を庭と一体で整備した点を高く評価しました。コンクリートと砕石を上手に組み合わせた平面計画は、住宅街において、お手本となるようなつくり方であると感じました。駐車場と庭との境に有孔ブロックを使い、視線を完全に遮ることなく緩やかに分節することで、庭の緑を道路からも感じることができます。外へ向けられた庭の木々、玄関扉、格子、外壁へとだんだん濃くなっていく木のグラデーションが、庭と建物の繋がりを感じさせます。また、一角に植えられたあじさいも良いアクセントとなり、道路を通る人を楽しませる要因となっています。
一方、景観に細かい配慮がなされる中にあって、電気通信設備のポールが建物正面に位置していることが良好な外観を損ねていると指摘されました。設備機器等も景観に大きな影響を与えることを考慮した、配置の検討の余地があったと考えます。
 今後、このような作りこまれた外構により地域に潤いを与える住宅が、市内の住宅街に増えていくことを望みます。

奨励賞

こよみ料理 鼎かなえ

こよみ料理 鼎かなえ

所在地:島内3441番17
所有者:小林哲也
施工者:安曇野作庭

 商業店舗や住宅等が混在する通りから奥まった場所に建つこの建物は、豊富な植物と自然石で構成された通り庭が印象的な隠れ家のような魅力に溢れています。都市化が進む周辺の建物に比べ、前面道路から隣地敷地に続く通り庭に効果的に配置された植栽が地域のオアシスのように安らぎと潤いを与えています。建物前面に配置された緑豊かな通り庭と調和した、趣のある藍色の暖簾、重厚な扉など風情ある佇まいに拘りを感じます。
 現在は、周辺の景観とこの緑豊かな空間が調和しているとは言い難い状況ですが、将来的に周辺の建物の改築等が行われる際は、この作品が景観上の模範となり緑豊かな景観が波及していくことを切に期待します。

特別養護老人ホーム ゆめの里いまい

特別養護老人ホーム ゆめの里いまい

所在地:今井1670番
所有者:社会福祉法人松本ハイランド
設計者:株式会社倉橋建築計画事務所
施工者:株式会社カネトモ

 今井地区の中心地で、地域の人であれば誰でも知っている役場の跡地という立地特性を的確に把握し、人々の記憶の中にある場所において、安心して過ごせる施設になったと感じ取ることができました。分棟とすることで周辺の住宅と背丈を揃え、外観に木の素材感を積極的に使用することで、周辺環境にもよく馴染んでいます。前面道路からカーブを描きながら段差なく建物にアプローチでき、単調にならないようにリズミカルなパターンが与えられたアプローチの仕上げについても好感が持てます。
 施設設置の趣旨のとおり、今後この施設が世代を超えた交流の場となり、新たな地域の結びつきへと繋がっていくことを期待します。そのためにも、外回りに高齢者の方が少し座って休める場所や、地域の人たちと交流できる空間、高齢者が安心して歩くための手すり等が整備されると、さらに魅力が増すと考えます。

中西屋本店と住宅

中西屋本店と住宅

所在地:中央二丁目10番13号
所有者:百瀬高仁
設計者:住まい考房/株式会社mA建築計画工房
施工者:株式会社信成

 松本の代表的な観光エリアである中町では、住民が主体的に運営しているまちづくり協定によって蔵造りのまちなみが継続的に整備されており、地域として一定の完成された景観が形成され、平成21年度松本市景観賞の最優秀景観賞を受賞しています。以前の趣ある建物や看板の面影も残しつつ、より地域として目指すまちなみに即して店舗を改修したこと、通りの賑わいに寄与しながら、伝統的な町屋のように隣接して居住し、住宅部分を低層に抑えている点を高く評価します。また、二十四小路にも数えられる新小路の空間を損なわない程度にセットバックし配置された駐車場、小路を明るく広く感じさせる白い外観や、建物高さを抑えて通りへの圧迫感を軽減させた工夫などに、まちなみへの配慮を感じることができます。少し綺麗になり過ぎた部分もありますが、時間と共に周囲に馴染んでくるでしょう。
 改修以前からの魅力でもある、通りに対してオープンな店構えや、常に人がいる風景は健在で、さらなる賑わいの創出の可能性を感じます。

松本ハイランド農業協同組合 山辺支所

松本ハイランド農協共同組合 山辺支所

所在地:里山辺2615番1
所有者:松本ハイランド農業協同組合
設計者:全農長野一級建築士事務所
施工者:株式会社アスピア

 外観を茶色ベースの色合いに抑え、2階部分をセットバックさせることで圧迫感を与えず、周辺環境と調和しようとする努力が見られます。農業地域において農協施設が果たす役割は大きく、今後も住民の生活に寄り添った地域のシンボルとなっていく施設だと思います。そのような施設において、山辺地区のアイデンティティーである「ぶどう」を表現したタイルの張り分けによるグラフィックも過剰な演出とはなっていないことを評価しました。地域の特産品のぶどうを前面に出し、誰が見てもわかりやすいサインに仕上がっています。
一方で、外構がやや寂しい印象を受けました。植栽帯や擁壁等の工作物に自然素材を使い、緑に溢れた駐車場とすれば、より一層、質の高い景観が形成され、地域の方々が親しみを持てる雰囲気を創出できるでしょう。

八景山(やけやま)の潜り橋

八景山(やけやま)の潜り橋

所在地:梓川上野795番2
所有者:松本市

 四季折々いろいろな表情を見せるこの橋が、ここに住む人たちの暮らしを支え、普段の生活に密着しており、人々の暮らしぶりまでも感じさせます。この橋がある風景と人との繋がりを評価しました。
機能重視のデザインのユニークな形と無骨な佇まいが、ダイナミックかつ自然豊かな周辺環境において存在感を放っています。
今後、橋自体にはさまざまな制約があり改変が難しいとは考えますが、周辺についてはさらなる磨きをかけることで地域に愛される景観になっていくことを期待します。橋の北側にある子供が遊べる空間をもっと安全で魅力的なものにしたり、土手を下る階段の手すりに自然素材を使う等、景観に配慮した整備が行われることで、この橋とその周辺環境が一体となった土木的景観資産として、もっと多くの人々に認知されていくことを願います。

通りの再生の第一歩

通りの再生の第一歩

所在地:中央三丁目6番15、16号
所有者:Salon De Maison Fleurie 関澤さゆり
所有者:C.COUNTLY 笠原雄太
所有者:源池設計室 轟真也+轟洋子

 車通りが多く歩きやすいとは言えない通りにおいて、3軒のリノベーションを連続させたことで、インパクトが強く、今後のまちづくりにおいての意義があると考えます。店舗内部の活動の様子が外からも伺うことができ、通りに対して開放的な印象を与えています。今後、人が楽しみながら歩ける通りへと変わっていくことを期待させるだけのポテンシャルを持っています。そのためにも、どういうまちなみにしていきたいのかというメッセージを発信していくことが重要です。この3軒を第一歩として、周りの人たちに対してまちづくりを考えるいいキッカケにしていただき、未来へ向けて、この通りに松本らしい新たな景観が形成されていくことを期待します。

入山辺地域の緑化活動

入山辺地域の緑化活動

所在地:入山辺地区
活動者:入山辺地区の将来ビジョンを考える会(愛称:こんな山辺にするじゃん会)

 美しい風景が広がり、雄大な自然を近くに感じることのできる入山辺地域において、住民が地域活性化を自主的に考え、平成25年から継続的に緑化整備を行ってきた努力について高く評価します。
 美しい山々に囲まれ四季が豊かな松本市で、四季を身近に感じることができる花木を植栽し、背景に広がる北アルプスをはじめとした山並みとの調和を意識して整備しようとする姿勢もまた素晴らしく評価します。
 整備する範囲が広く、草刈り、水やりだけでも大変な努力を必要とする活動ですが、住民有志が力を合わせ、協力して今日まで続けてこられた住民の皆さまの絆の強さに頭が下がります。
 今後は維持管理等にも手がかかるとは思いますが、どのように整備するとよりこの地域らしく、さらに美しく見えるのか、専門家を交えて継続的に検討することで、地域の魅力となる観光資源となることを期待しています。

クラフトフェア交通対策のための掲示物類

クラフトフェア交通対策のための掲示物類

所在地:中心市街地
活動者:工芸の五月実行委員会

 全国から人が集まるビッグイベントとなったクラフトフェアの周知と交通対策を、景観的な側面を考慮し、統一したデザインの看板により広報し、それらを8年間継続してきた取り組みを評価しました。8年間の取り組みにより、今では、この看板が松本の5月の風景に定着し、クラフトフェアのアイデンティティーの一部となっています。また、目的別に整理された看板は、爽やかな水色と視認性を高める黄色で配色され、交通渋滞に対して一定の効果を出しています。それは、まさにこの取り組みを継続させてきた成果と言えるでしょう。
このような取り組みが、他のイベントに対しても、いい方向に波及していくことを願います。看板が松本の景観を構成する重要な要素となり得ることを示す良い見本として、今後、デザインにさらなる磨きを掛けていってもらいたいと思います。

松本市中心市街地のまちづくり

松本市中心市街地のまちづくり

所在地:中心市街地
活動者:長野県建築士事務所協会松筑支部

 建築事務所の代表者や個々の建築士が松本のまちをより良くしようという想いのもとに集まり、32年間の長きに渡り、膨大で多岐に渡るまちづくり提案を継続してきたことについて高く評価します。全国にさまざまなまちづくりを考える団体がある中で、単発の提案ではなく、継続して提案活動を行ってきた団体は珍しく、また、まち中への建築時に景観への配慮があたりまえのように議論される松本の建築文化を醸成してきた功績は非常に大きいものです。景観・建築に事業務として直接的に関わるだけでなく、まちづくりの文化として、ボランティアの範囲で提案を行っている点にも尊い価値があります。
 まちづくりの要となる専門家が多く集まる組織が長い年月をかけて継続的に活動されてこられた実績を基に、提案の実現という成果について、今後の活動に大いに期待するところがあります。影響力の高い団体として露出を増やし、周知・公表の工夫により、多くの人に活動を知って頂き、提案の実現に繋げて頂きたいと望みます。

平成29年度 松本市景観賞総評

景観賞選考委員会会長 石井信行

 「景観は主観ですよね」と言われることが良くあります。「いいえ」とお答えすると、「それでは良い景観の基準はあるのですか?」と次の質問が来ます。そこで「いいえ」とお答えすると、「どっちなんですか?」となります。このやり取りのポイントは、「景観」は客観的に説明できますが、「良い景観」は客観的には決まらないということです。景観には、それが出来上がった背景があり、またそれが鑑賞される背景があり、それらが複雑に関係しあってある時点での景観として評価されます。

 本市の景観賞についても、29年の歴史と現在の環境、選考委員会の構成、そして推薦された作品などが複雑に関係しあった結果として選ばれたものであることをご理解いただきたいと存じます。

 今年度は最優秀景観賞と部門賞の内のひとつが個人住宅です。個人住宅は基本的には施主が気に入れば第三者が意見を言うものではありません。しかし、景観法は住民に対して「良好な景観の形成に積極的な役割を果たすよう努める」ことを求めているので、個人の所有物であっても少なくともその外観については自分以外の人からどう見えるのかということを考えなくてはなりません。選考においては、それぞれの住宅の関係者が建物と周囲の関係について十分意識され、その結果が形となって現れているかを評価しました。いずれの住宅とも新築で、材料の素材感を生かし、モノトーンを基調とした色彩で松本の風景にふさわしい建物となっています。一方、両者の植栽には大きな違いがあります。景観賞の特徴は建物だけではなく敷地全体を評価の対象とします。最優秀景観賞の住宅では、建て替える前からの「お庭」を残したもので、地域の人々にとって馴染みのある風景を継続させています。部門賞の住宅では、里山風の多くの種類の植物を混植したもので、地域の自然環境に対する敬意と愛情が感じられます。このようなスタイルの植栽は奨励賞の料理店や老人ホームにも見ることができます。

 個人住宅も含め受賞作品全体では、これまで選考委員会で議論になった松本らしさや、見る見られる関係に対する意識を見ることができます。このような意識が、景観賞に推薦するしないに関わらず、市民のみなさんに広がっていくことこそ景観賞の存在意義だと考えます。さらに、今後は景観の発見についても表彰したいと考えています。他者による発見が自身の関わりの意識となることを期待するためです。

景観賞選考委員会副会長 宮沢 功

 景観とは、地域の風土、歴史、文化などを背景としてさまざまな要素が総合されたものです。そしてその構成要素には背景となる山河、道路や橋、ダムなどの土木工作物、建築物、そして公共空間の植栽や街路灯、バス停、ベンチ、看板などがあります。

 景観賞の審査会では建築・工作物部門でそれぞれの要素がその地域の特徴的景観に貢献し、またこれからの新しい景観を示唆しているかを審査いたします。

 まちなみ部門ではその地域を「まちなみ」としてどのようにしたいのか、その方向と方法、成果を審査します。又、まちづくり活動部門では継続的な活動としてどのような視点で活動を行なっているか、その活動の景観的結果がどのように現れているかを審査いたします。

 今年度は最優秀賞、部門賞とも建築物から選ばれましたが、私が注目したいのは、奨励賞にまちなみ部門、まちづくり活動部門、公共施設部門(土木構築物)を含めて5点の入賞があったことです。最優秀賞、部門賞の建築物はそれぞれの優れた成果がこれからの松本の景観に対して良い影響を与えることと思いますが、歴史や自然に恵まれた松本市の景観は連続した「まちなみ」やさまざまな工作物による公共空間にも現れてほしいと考えます。中でも「八景山の潜り橋」と残念ながら敷地の過半が市外に属していることで「審査対象外」となった美ヶ原の自然と鉄塔群の景観を推薦した「美ヶ原電波塔」については松本独特の風土を背景とした特性を持っていて、積極的に景観を考えデザイン・設計に取り組むことにより素晴らしいものになる可能性を秘めています。又、まちづくり活動で奨励賞となった「入山辺地域の緑化活動」「クラフトフェア交通対策のための掲示物類」「松本中心市街地のまちづくり」や選外となった雨氷被害にあった間伐材を活用し地域住民が制作・展開した「入山辺バス停留所」などは、松本市の景観形成に大きな意味があります。これらの活動は主に地域の市民や団体などによるものすが、関係する人々の協力や専門家の指導などにより活動の方向、成果に対して効果的な支援ができるとその活動も松本の景観に対して素晴らしい結果を生むものと考えます。今後の景観賞活動を通して松本市民や設計者の「松本の景観」に対する思いが具体的に成果を上げ松本という地域を、誇りを持って社会に発信し、多くの市民が地域特性をよりよく理解し認識できるようになることを期待いたします。

お問い合わせ

建設部 都市政策課
〒390-8620 長野県松本市丸の内3番7号(本庁舎5階)
電話:0263-34-3251 FAX:0263-34-3202

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