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牛伏寺法華経断簡(藤南家経)

ページ番号:325-310-321

更新日:2018年10月1日

(読み方)ごふくじ ほけきょう だんかん とうなんけきょう

  • 指定等区分 松本市重要文化財
  • 指定年月日 平成27年(2015)7月7日
  • 種別 古文書・書跡・典籍
  • 所在地 松本市内田2573
  • 所有者 牛伏寺
  • 時代区分 奈良時代

奈良時代の筆跡

☆断簡とは
 断簡とは、古文書の一部を切り取り、紙片の状態にしたものを指します。
 牛伏寺には、法華経の一節に当たる7行110文字が記された断簡が、掛軸として伝わっています。
 断簡の筆跡は、五島美術館所蔵の「法華経巻第五(藤南家経)」(重要文化財)と同じ写経生のもので、安田文庫に所蔵されていた「法華経巻第三」(昭和20年3月末の空襲で焼失、写真図版が現存)も同筆と見られます。これらの資料から、元は八巻一具の法華経で、本断簡は「法華経巻第二」の一部と考えられます。

☆江戸時代後期に牛伏寺へ
 五島美術館本、安田文庫本ともに巻末に本文と同じ筆跡で「藤南家経」とあることから、藤原武智麻呂を祖とする藤原南家に伝来したものとわかります。これらの書跡に奥書はないため、書写年代は断定できませんが、黄麻紙(おうまし)という奈良時代に多く用いられた紙を使用していることや、正倉院文書のにある記録から、天平19年(747)年に作成されたものと推定されています。
 掛軸の裏面には、牛伏寺15世憲如の筆跡で次のように記されています。

 此経切之一軸高祖大師之真筆莫疑云々
 文化十酉年夏
 (この経切の一軸は高祖大師の真筆にして
 疑うことなかれ云々
 文化十酉年夏)

 続けて、13世憲阿の法孫の憲寿が次のように記しています。

 現住憲如和上登京砌納金峰山宝庫者也
 憲阿法孫道本憲寿
 (現住憲如和上が京に登りしみぎり、
 金峰(峯)山の宝庫に納めるものなり
 憲阿の法孫 道本憲寿)

 これらのことから、文化10年(1813)の夏に、15世憲如が京都に上った際に法華経断簡を入手し、牛伏寺に収めたことがわかります。

お問い合わせ

教育部 文化財課
〒390-0874 長野県松本市大手3丁目8番13号(大手事務所3階)
電話:0263-34-3292 FAX:0263-34-3290

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