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麻生薬師堂木造薬師如来坐像及び両脇侍立像

ページ番号:393-530-514

更新日:2018年9月28日

(読み方)あそう やくしどう もくぞう やくしにょらい ざぞう および りょうきょうじ りゅうぞう

  • 指定等区分 松本市重要文化財
  • 指定年月日 平成20年(2008)12月22日
  • 種別 彫刻
  • 所在地 松本市五常8184-ロ
  • 所有者 麻生集落
  • 時代区分 江戸時代

造立年代と仏師の明らかな三尊像

 この三尊像は、主尊の薬師如来の台座裏の墨書から、執田光(しったこう)村(現在の四賀地区執田光町会)の村民が願主となり、浄財を出し合い、麻生の薬師堂(現在の薬師堂)に勧請し、享保6年(1721)10月8日、塔ノ原村(現安曇野市明科)の給念寺(浄土宗)六世證誉を導師として、開眼供養がなされたことがわかります。また破損した月光菩薩の面裏の朱書から、仏師は飯山生まれで、松本在住の田中某であることもわかります。造立年代や仏師が明らかな仏像は、県内においてはその数がきわめて少なく、信州の仏像史上においては大変貴重な例といえます。

 主尊の薬師如来及び脇侍(きょうじ)の日光・月光菩薩は、いずれも桂材を用いた寄木造りです。大きさは、薬師如来が像高43cm、日光・月光菩薩がともに像高41.5cmです。薬師如来を中央に、向かって右側に日光菩薩、左側に月光菩薩が安置されています。

薬師如来は、左手は膝の上で薬壷(現在は失われています)を持ち、右腕はひじで曲げ、施無畏印(せむいいん)を結び蓮華座に結跏趺座(けっかふざ 坐禅の形に座る)しています。面相は白毫(びゃくごう)相で、大粒の白毫は水晶です。
 顔立ちはやや面長で、切れ長の細い俯眼する眼差し、引き締まった口許などは穏やかで、瞑想しているかのような表情を示しています。頭体幹部の調和がとれ、安定感のある薬師如来坐像です。
 台座裏には、本像の造立、開眼供養にかかわる記録、結縁者の氏名などが、びっしりと墨書されています。光背・台座は後で補われたものです。

 日光・月光菩薩は、蓮華を捧げ(現在は、月光菩薩は両手首が欠損し、蓮華は失われています)、蓮華座に直立する姿です。顔立ちは球形に近く頬張りが強く、切れ長の閉じるかのような細い目、口許など、やさしく穏やかな表情を示しています。両像とも頭体部の調和がとれ、安定感のある菩薩像といえます。両菩薩の台座は、何らかの事情からか、打ち叩かれ、割られてしまったような損傷が認められます。この台座裏には、本像の造立にかかわる墨書が記されています。

お問い合わせ

教育部 文化財課
〒390-0874 長野県松本市大手3丁目8番13号(大手事務所3階)
電話:0263-34-3292 FAX:0263-34-3290

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