田村一男(たむら・かずお) 生没年 1904〜1997年

【作家紹介】
田村一男は、明治37年(1904年)に、現在の東京都中野区に生まれました。20歳の時、本郷絵画研究所に入所をし、岡田三郎助に師事します。その年に、研究所で知り合った彫刻家の矢崎虎夫の実家のある蓼科高原を訪れ、その雄大さに大変な感銘を受けました。以後、田村氏は度々信州を訪れ、蓼科、車山、霧ケ峰等の山々、高原を好んでその題材とします。また、昭和29年(1954年)には渡欧の途につき、フランスを中心に欧州各国を1年程巡り、制作活動を行いました。昭和56年(1981年)には、その展覧会に数多くの出品をしてきた、美術団体 光風会[明治45年(1912年)設立]の理事長に就任しています。 
(T)  

【作品紹介】
作品名 
冬声
制作年
昭和51年(1976年) 
形 状
油彩、キャンバス 
サイズ
145.5cm×89.4cm 
 

 

昭和51年(1976年)に開催された、改組第8回日展に出品された作品です。
田村一男は、信州の山々等を題材に、本作のような大画面作品を多数制作しましたが、晩秋から早春にかけての風景、殊に、冬季の高原を好んで描きました。
澄みきった枯野の拡がる高原、清浄な雪を深々とのせた山々に心惹かれた田村氏が描いたこの作品には、大地の汚れを浄化するような、清浄感漂う雪景が拡がっています。 








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